福島第一原発で去年８月からはじまった処理水の海洋放出をめぐり、東京電力は６月５日までに１２０件、約１８０億円の賠償の支払いが完了したと公表した。
前月の８７億円から、約１００億円増加している。

中国の禁輸措置などによるホタテやナマコの取引中止の損害が多くを占めていて、東京電力にはこれまで約２７００件の賠償に関する問い合わせが寄せられ、そのうち約１２００件から請求書類を受け取っているという。

一方、去年から受付を開始した追加賠償については、対象となる１４８万人のうち、８４％にあたる１２４万人の支払いが完了している。