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<福島第一原発>デブリ露出も想定 明日から1号機の注水量変更で過去にない水位まで

福島第一原発1号機で実施されている「注水量の計画的な変更」について、東京電力は6月13日から、さらに注水量を減らす方針。

第一原発では、燃料デブリを冷やすため、原子炉への注水が続いているが、1号機では、炉内にたまった水が、地震の揺れなどで建屋に衝撃を与えることが懸念されている。
このため、東京電力は今年3月から、約9か月をかけて注水量を徐々に減らし、水位を約4.5メートル低下させる作業を開始している。

作業を開始してからこれまでに1メートル以上水位が下がっていて、6月13日からは1時間当たりの注水量をさらに0.1トン減らす。

東京電力によると、これ以上の水位の低下は1号機では経験がなく、燃料デブリとみられる底部堆積物の露出が想定されるということで、「注水した水が堆積物にかかっているので冷却には問題ない」としながらも、慎重に作業を進める方針。

福島第一原発の1号機から3号機には、約880トンのデブリがあると推定されていて、今年の8月にも、2号機で試験的取り出しに着手される計画となっている。