<福島第一原発>燃料デブリ 事故後初めて「格納容器の外」に
福島第一原発で2011年の原発事故後初めて、燃料デブリが格納容器の外に取り出された。
福島第一原発2号機での燃料デブリの試験的取り出しをめぐり、東京電力はきょう午前9時50分ごろにデブリが格納容器の外に取り出されたと明らかにした。
燃料デブリが格納容器の外に出るのは2011年の原発事故後初めて。
東京電力は今後取り出したデブリの放射線量を測定し、作業に問題のないレベルであることが確認できれば、専用のコンテナに入れて敷地外に運び出す準備を進める計画。
取り出されたデブリは直径5ミリ程で、重さは3グラム以下とみられている。
福島第一原発には、あわせて約880トンのデブリがあると推計されていて、国と東京電力は2051年までに廃炉を完了させるとしている。