地中海沿いとは異なる暗く厳しい自然は画家たちの心をとらえました。光と影のドラマが見事です。

ギユは苦難にあふれた漁村の日常を、喜びとともに生き生きと描き出しました。

一家はおそらくミサか結婚式に行く準備をしていると思われます。当時の民家の様子がよく分かる作品です。

伝統的な聖母子像をブルターニュの女性に置き換えた、目を引きつけられる一点です。

モネがフランス各地を飛び回っていた頃の作品。勢いのあるタッチは海岸に流れる風をもとらえています。

ゴーギャンはブルターニュの子どもたちの素朴さと純真さに強く惹きつけられました。

ゴーギャンがかつて着ていたコートに身を包んだセリュジエが、彼の旅立ちに立ち会っています。左側で遠くの海を指しているのがゴーギャンで、これからはるか遠い未開の地へ行くことを伝えています。

藁ぶき屋根の家並みと牧草地の牛たちが鮮やかな色彩で描き出され、ブルターニュの自然の豊かさがよく感じられる逸品です。

パルドン祭は年に一回行われるブルターニュ特有の宗教儀礼です。ドニは人々の祈りの強さを伝えるために、あえて表情の見えない顔で巡礼者を描きました。

この縦型の構図は日本の浮世絵の影響を受けたもの。色や動きの対比が鮮やかな一枚です。

空を大きくとらえ、印象派のタッチにより日の出もしくは日没の大気を巧みに表現しています。

互いを際立たせる大胆な色遣いが目を引きます。風景は簡略にとらえられ、遠くの家や雲、帆船が愛らしい雰囲気を添えています。

海面のうねりや波しぶきが細部にわたって描き込まれており、黒々しい波に迫力を与えています。

背景の港の風景と民族衣装に身を包む女性の組み合わせは、ブルターニュの伝統と理想像を表しているようにも思われます。