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ボジョレ・ヌーボー解禁 ことしの出来は? 円安などで価格が高止まり 消費者のワイン離れ懸念も

ワインが好きな人は11月21日を待ち詫びていたかもしれない。ボジョレ・ヌーボーだ。21日販売が解禁された。

福島市にあるこちらのカフェでは、午後6時半から解禁されたボジョレ・ヌーボーを味わうイベントが行われる。
ボジョレ・ヌーボーはフランスのボジョレー地区で造られた赤ワインの新酒で、毎年11月の第三木曜日に解禁されている。気になるのが今年の出来ばえだが、素直でフルーティな、親しみやすい味わいに仕上がっているということだ。
イベントを心待ちにしていたお客さんもすでに集まり始めている。

毎年解禁が楽しみなボジョレ・ヌーボーだが、販売側は最近のワインを取り巻く現状に懸念もあるという。

<特設コーナーを設置>
開店直後のワインショップ。入口の目の前、目立つ場所にボジョレ・ヌーボーのコーナーが設けられている。
ワインブティックミディのストアマネージャー・佐藤正士さんは「年に一回のお祭りですし、ワインを楽しんでいただけるような機会でありますので、ぜひその時に飲んでいただきたいという気持ちだけですね」と話す。
解禁を楽しみにしていたこちらの女性は10本近く購入していた。購入した女性は「色んな種類のフルーティなの、やっぱり今日でしか味わえないというのがあるので、うちでパーティーして、お料理も合わせて皆で楽しみたいと思います」と話す。

<価格の高止まり続く>
一方、ボジョレ・ヌーボーの価格は高止まりが続いている。
こちらの店で販売されているボジョレ・ヌーボーは1本約4000円。数年前までは2800円ほどだったが、円安や輸送費の高騰を背景に仕入れ値は上がっているという。
ボジョレ・ヌーボーに限らず、他の外国産ワインも全体的に販売価格が上がっている。ワインブティックミディの佐藤さんは「どんどんどんどんワインというのが遠ざかってしまう方が多いと思いますので、それはやっぱり懸念してますね」と話した。

お店の方は価格の高騰から消費者の「ワイン離れ」というのを懸念している部分もあるという。イベントを主催した追分の会長・追分拓哉さんに伺う。
◇ボジョレ・ヌーボーの解禁で期待されていることは?
「フレッシュ・季節感味わうなかで世界の皆さんお待ちになってます。ワイン市場が縮小している中でまた復帰すれば幸いです」

◇コロナ禍を経ての変化というのもある?
「円安・航空機運賃の高騰でワイン全体が高くなって市場が縮小しているので、美味しいワインをもっと飲んでほしい。日本ワインはそういう影響はなく、品質が年々よくなっているので、リーズナブルで飲みやすく美味しいですから日本ワインもぜひお試しください」

年に一度のボジョレーヌーボー解禁日。これをきっかけにワインを手に取ってみるのも良いかもしれない。