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<福島第一原発>3号機デブリ取り出しに向け 格納容器への「配管」周辺線量測定へ

東京電力は福島第一原子力発電所3号機について、12月4日から格納容器につながる配管付近の調査を開始しているが、12月6日には線量測定を実施する計画と公表した。燃料デブリの取り出しに向け、ロボットなどをこの配管から通せるか、配管付近の状況や放射線量などを確認したい考え。

第一原発2号機では、11月7日に事故後初めて燃料デブリの試験的取り出しに成功し、11月12日に第一原発の外へと運び出された。
3号機では燃料デブリの「大規模取り出し」として「原子炉内のデブリの一部をセメントのような充填剤で固め、気中で水をかけながら取り出す」という方法を検討中。東京電力が2025年度半ばまでに予算規模やスケジュールを検討するとしている。

今回の「調査」は、この大規模取出しに向け、格納容器にアクセスできる経路を探すねらい。
2号機でデブリを取り出した場所と同じ配管の周りを対象に調査を行っていて、12月4日にはカメラでの状況確認を行っていたが、6日には線量測定を実施、12月中旬までに調査を完了する方針。

福島第一原発の1号機から3号機までには事故で溶け落ちた核燃料=燃料デブリがあわせて880トンあると推計されていて、国と東京電力は「2051年の廃炉完了」を掲げている。