燃料デブリの試験的取り出し 掴んだデブリを格納容器の壁を通る配管の中まで引き出す計画 福島第一原発
10月28日から再開された福島第一原子力発電所2号機での燃料デブリの試験的取り出しは、30日ロボットが直径5ミリほどのデブリをつかんで持ち上げ、31日からロボットを引き戻す作業が始まった。
東京電力は11月1日もこの作業を継続し、格納容器の壁の中を通る配管までデブリが引き出される計画だ。デブリは週末にかけて、格納容器の外に取り出される見込みで、放射線量を測定し専用のコンテナに入れた後、2011年の事故以降初めて敷地外に運び出される。
福島第一原発には約880トンのデブリがあると推定されていて、国と東京電力は2051年までに廃炉を完了させるとしている。