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「妖精の里」に妖精はいた!?ゆえんを探るため金山町へ《もっと!ぐっと!金山町》
福島県金山町は、奥会津といわれる会津地方の南西部に位置し、緑豊かな山々や只見川や沼沢湖などの清らかな水辺はまるで日本の原風景を思わせる。その神秘的な景観から、いつしか「妖精が住む」と言われるように...そのゆえんを金山町で探した。
◇【動画で見る】動画はYouTube 福島ニュース【福テレ】でご覧いただけます。
大蛇伝説とのつながり?
金山町商工観光課の菅家武弘さんが案内してくれたのが、大蛇伝説が残る沼沢湖。
約800年前、この湖に棲んでいたという大蛇。村人を襲い、恐れられていた大蛇を武士が退治したと言われている。
こうした伝説もあり「妖精がいそう」と、金山町の大自然を見た観光客から聞かれるようになったとか...ただ「妖精と金山町の関係は、実際はちょっとわからない」と菅家さんはいう。
妖精で町おこし
詳しい経緯は分からずも、平成2年に金山町は「妖精」で新たな町おこしをスタート。大蛇伝説が残る沼沢湖周辺の町道を「フェアリーロード」と命名。さらに、町にあるスキー場の名前は「フェアリー(妖精)ランド」、橋にはファイナルファンタジーシリーズなどで知られる画家・天野喜孝さんがデザインした妖精のブロンズ像を設置した。
そして「妖精の里」のシンボルといえば妖精美術館。一歩足を踏み入れれば...そこは妖精の世界。人形や絵画など、妖精に関する作品を約90点展示。毎年、企画展を行うなど妖精の魅力を伝えている。
妖精が結ぶ交流
金山町に暮らす阿部伸江さんは「手づくり工房あるぼる」を営んでいる。「妖精の里」の町おこしをきっかけに人形作りを学び、創作を開始。販売やイベントなどを通して県外の人と交流を深めている。
阿部さんは「作品を一つずつ集めてくださったり、楽しみにしていたりする。金山町で創作ができて、それをいろんなところに届けられるというのが、私にとって嬉しいこと」と話す。
金山町に妖精はいる?
金山町の魅力を知る阿部さんに、妖精はいると思うか聞いてみると...「自然の中に、妖精というか精霊を感じるような場所だなと思います。草むらに、いつもなにかいそうだなって。見えますとはいいませんけど、いそうだなという感じは、ここにきて下さった方はみなさん感じられるのではないかな」と話した。
妖精の里・金山町...そう呼ばれる理由は、足を運んでみないと分からないのかもしれない。