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「エースになる!」パリパラリンピック・車いすラグビー橋本勝也選手 最年少が強い意志でチームを引っ張る

全得点決めてやる!

ぶつかり合う車いす...その激しさから「殺人球技」とも呼ばれる車いすラグビー。日本代表は、リオデジャネイロと東京の2大会連続で銅メダルを獲得。福島県三春町出身の橋本勝也選手は、東京大会に続きメンバーに選ばれた。
橋本選手は「スペースが空いていたら、自分がそこをすべて突破して、自分が全部得点を決めてやるんだという強い気持ちを持ってプレーしている」と語る。

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チーム最年少 攻撃の要

スピードと得点力が武器の橋本選手。チーム最年少でありながら、攻撃の要として注目されている。車いすラグビー日本代表の岸光太郎監督は「いまは本当に、日本を引っ張っていく原動力のひとつ。今まで以上に、プレーが示す通りガツガツ試合には出てもらって、日本全体を引っ張ってもらいたい」と期待を寄せる。

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福島に「原点」あり

福島県内を拠点に活動する橋本選手。
生まれた時から両手と両足に障がいがあるが、体を動かすことが大好きだった。中学2年で競技を始め、2年後には日本代表に選ばれるなど頭角を現す。
橋本選手は「中学校でラグビーに出会った。中学・高校では"世界一のプレイヤーになりたい"と卒業文集に書いていたと思う」と話す。

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東京の実業団に所属する橋本選手が、地元で練習を続ける理由は、練習を支える野村潤さんという存在。同じ三春町出身で理学療法士の資格を持ち、車いす女子バスケットボール日本代表のトレーナーも務めた。
競技を始めるきっかけとなった、野村さんとの練習こそが「原点」だと橋本選手はいう。「他の選手から、東京パラリンピックが終わってから東京に住めよと、すごく言われ続けてきたが、今のこの練習があって自分が今ここまで来られているのかなと思っている」と語る。

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トレーニングで手ごたえ

鍛えるのは持久力と瞬発力...野村さんが考える練習メニューは過酷だ。汗が全身から噴き出すほどのトレーニングに橋本選手は「これが一番嫌いなトレーニング。でも、この後に食べるご飯がめちゃくちゃうまく感じる。やはり彼のもとでトレーニングをすることで、今すごく伸びているという感じはします」と話した。

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東京の悔しさはパリで

今の橋本選手を支えているのは、前回の東京大会での苦い記憶だ。"次世代エース"として期待されていたが、出場時間は短く、納得できないプレーで終えた。橋本選手は「"次世代"っていう言葉に対して、今まで甘えてきてしまってきたからこそ、東京でのああいう結果に終わってしまったのかな」と振り返る。
「東京での悔しさをパリで晴らす!」と誓った橋本選手。「自分が現エースだって、胸を張って言えるぐらいのプレーができるようにトレーニングをしていこうと東京パラリンピックのあと強い意志は生まれました」と語る。
二人三脚で戦ってきた野村さんも「ここ1~2カ月、たぶんプレッシャーを感じている部分がたくさんあるのだろうなって思う会話が多い。だからこそ、まずは自分の良いところと、いままでやってきたものを自信にして、きちんと向き合ってほしい」と話し、傍らで見守る。

橋本選手は「今までやってきたことを信じて、パリで最高のパフォーマンスを発揮して、野村さんをはじめ福島県民の方々に良い報告ができるように頑張っていきたい」と語る。次世代のエースから真のエースへ...揺るぎない思いでパリに挑む。

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