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警察学校物語・卒業編 6カ月の短期課程を終えて41人が巣立ち 志を胸にそれぞれの場所へ

福島県警察本部警察学校。ここに集う若者は、必要な知識と体力を身につけ、寝食をともにし、一人前の警察官になることを目指している。「初任科生」と呼ばれる入校生。高校卒業程度で10カ月、大学卒業程度で6カ月、実習や交番勤務などを経て、福島県内の警察署に配属される。初任科生たちの日々に密着した。

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新入生も警察官らしく

短期過程の初任科生・岡部友里菜巡査。
入校当初、浮かべていた戸惑いの表情は消え、同期生とともに過ごした数カ月間を経て、強く、優しい警察官のまなざしに変わっていた。
岡部巡査は「授業で様々なことを教えていただいたが、実践では自分が思っていたことと違うことが起こり対応に困った。とても難しいと感じます」と話す。
2024年に入校した初任科生は119人。この半年間で、7人が警察学校を去った。

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震災と向き合う 警察官の使命

毎月沿岸部で行われる、震災行方不明者の捜索。初任科生も参加し、あの日と向き合い続けている。初任科長期課程の西澤琥珀巡査は「来る途中で、とても綺麗な田園風景を見ました。
ですが教官から話を聞いて、そこまで震災当時は水が来ていたと知った。私たち警察が、遺族の無念をはらす最後の砦であるので、強い気持ちをもって捜索にあたらなくてはならない」と語る。

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福島県の人を守るために

9月26日、短期課程の41人が卒業を迎えた。
岡部友里菜巡査は「正直6カ月間やっていけるのか不安が大きかった。41人の同期生も皆同じ思いをしていると思いながら生活して、ここまで来ることができた。いつまでも初心を忘れず頑張りたい」と話した。岡部巡査は、福島北警察署に配属された。

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長期過程の卒業は、2025年1月。警察学校で学ぶ日々は続いていた。
初任科長期課程の遠藤想良巡査は「今現場で実際に活動されている短期生を思って、短期生に近づけるように、もっと頑張ろうという思いをもって生活している」と話した。

警察学校で過ごす時間は、「志」をともにする人の絆を固く強くさせる。福島県のために、持てる力を尽くして。ここは、警察官を志す若者が集う場所だ。

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