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まずは「幻の黄金パンツ」を目指して! 不惑ラグビー・86歳のラガーマンの目標は「100歳まで現役」

シニアラグビーで活躍する86歳のラガーマン。彼が目指すのは「100歳まで現役」...夢の実現に向け、力強くフィールドを駆け回る。

現役ラガーマンは86歳

「小針さん、なんぼになったんだっけか?」
「86!四捨五入して90だっぺ」
シニアラグビー・郡山不惑倶楽部に所属する小針勝利さんは、1938年生まれ御年86歳の現役ラガーマンだ。
力強いスクラムと、機敏なパス回し...この日も福島県西郷村のグラウンドでラグビーの練習に汗を流していた。小針さんは「スポーツをやっていると、年齢を忘れて一緒に楽しめる」と語る。
小針さんが熱中する「不惑ラグビー」は、40歳以上のメンバーで構成される日本発祥のシニアスポーツだ。パンツの色が年代ごとに異なるのが特徴で、小針さんは80代の選手が身に着ける紫色。「2つ以上」上の年代にタックルしてはいけないという決まりがある以外は、一般のラグビーとほぼ同じルールで試合が進む。

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未経験から優秀選手に選ばれるまでに

小針さんが不惑ラグビーに出会ったのは45歳の時。仕事仲間に誘われたことがきっかけだった。小針さんは「1人はみんなのために、みんなは1人のためにという精神。ラグビーもおもしろさはあります」と魅力を語る。
それまでラグビーの経験はなかったが、徐々にその魅力の虜になり競技歴はいつしか40年以上に。
年5回ほど試合に出続け、74歳のときに出場した国際大会では優秀選手賞に輝いた。

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86歳とは思えない練習量

いつまでもフィールドを駆け回れる秘密は、2日に1回欠かさず行っているトレーニングにある。40分のウォーキングとジョギングに、100mのダッシュ。そして20回2セットの腕立て伏せを30年以上続けている。
「まず、ご飯をおいしく食べられるし、ほとんど風邪を引いたことはありませんし、病気もしない」と小針さんはいう。

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トライはうれしい

この日行われた白河不惑倶楽部との交流試合で、小針さんは最前線で相手と組み合うスクラムの要「プロップ」で出場した。
試合開始序盤、黄色のパンツ・70代の選手が抜け出して一気に前進するとボールは小針さんのもとに。相手チームの選手を押しのけて、見事トライを奪った。この日の出番は、ここまで。長くラグビーを続けるためにも無理は禁物だ。「試合はぼちぼちだね。やはりトライはうれしいですよ」と小針さんはいう。
試合後に決まって開かれる懇親会も、欠かせない楽しみのひとつ。いつまでも仲間とともに、現役を誓う。

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目指すは90代の選手に贈られる幻の「黄金パンツ」と、さらにその先。「今86だから90、頭の中では100まで現役でいたい」と語る小針さん。ノーサイドの笛が鳴る日は、まだまだ先のようだ。

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