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パワハラ行為などで辞職勧告受けた市議が定例会出席 議長が責任を取り辞職する事態に<福島・白河市>

パワハラ行為などで市議に辞職勧告を決議した福島県白河市議会。市議は勧告に応じず、13日開会の6月定例会に出席したことから、議長が辞職を表明し、議会運営に影響を与える事態に発展した。

福島テレビ・浅野晋平記者:「辞職勧告を受けた北野議員が議場に入ってきました。
間もなく議会定例会が開会します」
13日開会した白河市議会の6月定例会に出席した北野唯道議員(84)。女性職員へのパワハラやストーカー行為により市議会から2024年4月に辞職勧告を受けたが、精神的な病気が原因だったと主張し、議員を続けるとしている。
そのため責任を取る形で、議長が辞職をする事態に発展した。

「筒井孝充議長の辞職を許可することに異議ありませんか?」「異議なし」「異議なしと認めます」
議長を辞職した白河市議会・筒井孝充議員は「まだ本人(北野議員)が出てきている状況を見ますと、私がここで留まって議長をやっていると、また同じ(混乱の)繰り返しになりますので、ここで新たな議長で今後の運営をお願いしたいという思いです」と述べた。

新たな議長の選出などもあり、予定より大幅に遅れた初日の6月定例会。その原因となった北野唯道議員は「これからも一生懸命市民のために働いていきたいと思っています。私自身、混乱を招いたという感じはしていませんから」と話し、改めて議員辞職を否定した。

6月定例会は26日までの予定で、今後は市議会のハラスメントを防止する条例の制定を目指していく方針。