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盛土の法規制 白河市でも開始 カメラの前でも運び込まれる大量の土砂 規制は可能なのか《福島県》

福島県の県南地区を中心に問題となっている盛り土・盛土の問題。白河市でも危険な盛土が確認され、6月28日から法による規制が開始された。

6月27日午後3時頃、「ガタンゴトン」カメラの目の前で堂々と運び込まれた土砂。

福島テレビ・宮下真結子記者:「もともとは、この先に畑などが広がっていたということですが、現在は高く土砂が積まれている状態です」

白河市小田川の私有地に積みあがった土砂の中には、ごみが混じり、林にまで流れ込んでしまっている。近くの人は「(土砂を運ぶとき)すんごい音するんだから。ここ山だから山鳴りすんだわね、ガタガタガタガタ...。もう寝てなんかいらんねよ。目、覚めて。いつおさまるか分からない、こればっかりは。やめてくれれば、すごい良いんだけれど」と話す。

県内の盛土をめぐっては、西郷村で福島県の許可を得ずに盛土を造成した疑いで茨城県の男2人が逮捕。矢祭町では、県が刑事告発も見据えて行政命令を出している現場もある。
こうした状況を踏まえて、先行的に規制が開始された2つの自治体に続き、6月28日から白河市も全域が「盛土規制法」に基づく規制の対象となった。

無秩序に運び込まれる土砂を止めることはできるのか。福島県は中核市を除く他の市町村についても、9月末までの規制開始を目指している。