ニュース

8歳男児含む3人死傷のボート事故「事故が起きることは分からず回避できなかった」控訴審で被告は無罪主張

2020年に福島県の猪苗代湖で起きたボート事故。家族と遊びに訪れていた豊田瑛大くん(8)が航行するボートに巻き込まれ死亡し、2人が大ケガをした。

ボートを操縦していたのは、福島県いわき市の元会社役員・佐藤剛被告。
一審判決は、必要な安全確認を怠る過失があったと認定し、禁錮2年を言い渡した。これに対し、佐藤被告の弁護側は即日控訴していた。

9月30日午後1時半に開廷した控訴審の初公判。佐藤被告の弁護側の主張は主に2つ。
「被害者の存在に気づけなかった」「見張りをしても事故は回避できなかった」
一審で検察側が示した当時の状況を再現した実験結果と、弁護側が新たに行った実験結果には乖離があり事実誤認があると主張。さらに、事故当時の猪苗代湖では航路の整備が十分にされていない状態で、被告人だけに過失があるとは言えないとして無罪を主張した。

これに対し、検察側は控訴の棄却を求めている。
次回の裁判は10月10日に開かれ、被告人質問が行われる予定。