サツマイモが腐る!? 福島県内で「サツマイモ基腐病」初確認で県が注意呼びかけ
福島県病害虫防除所は、福島県内で初めて「サツマイモ基腐病」が確認されたとして、12月4日に特殊報を発表し、生産者に注意を呼びかけている。
福島県によると、10月に南会津地方の畑から収穫したサツマイモが変色していたことに気付いた生産者が県に相談し、詳細な分析の結果、11月に「サツマイモ基腐病」と判明したという。
発生は12月4日時点でこの畑に限られていて、県はこの生産者に対し、畑にサツマイモの茎や葉が残らないよう処分するとともに畑の消毒をするよう指導している。
「サツマイモ基腐病」は、病原菌によって感染し、土壌などを通じて拡大。サツマイモの実の部分が枯れてしまう病気で、2018年に沖縄県で初めて確認されて以降、西日本を中心に発生が拡大している。効果の高い薬剤が少ないために、多発すると防除が困難となるうえ、被害が大きい場合は収量が著しく減少するおそれがあるという。
県は「現時点で確認できている影響は限定的」としながらも、県内の生産者に注意を呼びかけている。