楽になった?割高に?おむつのサブスク実証実験 福島市の保育園でスタート 保護者や保育士の負担軽減へ
保育所の生活で欠かせないのが「おむつの交換」。福島市内にある公立保育施設では、12月からおむつを何枚使っても保護者の負担が定額となっている。
<おむつのサブスク実証実験>
福島市が実証を進めているのが「おむつのサブスク」。保護者が、福島市と契約を結ぶ事業者に月額2508円を支払えば、施設内で着用するおむつは何枚でも使用可能になる定額サービスだ。
これまでは保護者が1つ1つのおむつに、子どもの名前を書き必要な枚数を持参してきたが、その負担も軽減される。
<楽になる?割高?実際どうなの>
御山保育所では、おむつを着用する園児33人の保護者全員がこの実証実験に参加している。
保護者からは「朝すごく忙しいので少しでもやることが減ると、とても楽になる」「値段が一般小売店から比べると、ちょっと割高」という声が聞かれた。
一方、保育所の先生は、この「おむつ」のサブスクについて「おむつの名前を見たり、個人のロッカーから取りに行ったりする時間を、子どもたちと関わる時間に充てられる。子どもとのふれあいの時間も増えた」と話す。
福島市こども未来部の羽田利行さんは「保護者の負担を軽減したいというのが第一。全体で見た時に、子育てしやすくなったと思っていただけるようになればいい」と話す。今のところ、おむつの保管場所の確保などが課題として寄せられているというが、福島市では2025年2月の本格導入に向けて実証実験を続けることにしている。