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馬との触れ合いを 福島・浪江町にホースヴィレッジ開園 かつて相馬野馬追の練習場 人と馬の共生目指す

12月15日、馬によるテープカットで開園した福島県浪江町室原地区の「ノーマ・ホースヴィレッジ」。開園式には地区の内外から約70人が集まり、ふたば未来学園の高校生が乗馬を体験した。ふたば未来学園高校1年の箱崎真香さんは「浪江というすごい自然の中でホーストレッキングできるというのは、すごいいい機会になりました。素晴らしい施設を作ってくれて、すごい嬉しい気持ちです」と話す。

8頭の馬を飼育していて、乗馬やホーストレッキングなどを体験できるこの施設。
発起人は、相馬野馬追で総大将を務めたこともある旧相馬藩第34代当主の相馬行胤さん(50)。相馬さんは「2011年がきっかけだったんですけど、それ(東日本大震災)以来、自分がお世話になってきた故郷に何ができるのかっていうのをずっと考えてきました」という。

かつて相馬野馬追の練習場所だったこの場所は、震災以降、除染廃棄物の仮置場に。
しかし、2023年復興拠点の避難指示が解除され、ようやく元の風景を取り戻しつつある。
相馬さんは「大変な思いをされている方々が十数年の時を経ると、ここまで私たちのような所まで復活できるようになりましたと。僕たちの経験を活かして、向こう(能登)は10年も経たないで、数年でこのような形にもっていくための一助になれれば」と話す。

2025年には園内にキャンプ場も新設する予定で、人と馬が共生できるコミュニティを目指しているということだ。