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キャスタートーク”対談”

#1 Jリーグ・野々村芳和チェアマン

テレポートプラスの豊嶋キャスター・日野キャスターが各界のキーマンや時の人に、じっくり話を伺う"対談企画" 今回は、サッカーJリーグのトップ・野々村芳和チェアマンに「福島とサッカーの関わり」を中心に話を伺った。

動画はYouTube 福島ニュース【福テレ】でご覧いただけます。

ーご存じない方もいらっしゃると思います、チェアマンとはどういうお仕事をなさっている?
「目の前の問題を解決していくのも、もちろん大事だと思うんですが、Jリーグが・日本のサッカーが・日本代表がどうやったら強くなるかということを、20年・30年とか先を考えて、いま何をやらなきゃいけないかを決めるのが仕事かなと思っています」

ー日本代表というお話もありましたが、2022年はW杯もあって非常に盛り上がりました
「代表選手が頑張ってくれて、日本中の人たちがあんなに盛り上がるんだとびっくりしたんですよね。我々は日本人だから、日本代表が頑張ったことが、嬉しいわけですよね。Jクラブも、例えば福島は2つあるクラブが頑張ってくれるから、福島の人たちは嬉しいわけで。ワールドカップにおける日本代表とJリーグの中における福島のクラブと、同じ感覚でやっぱり作っていくというのが、一番サッカーの作り方としては正しいんじゃないかな」

ー福島でいうと2023年にいわきFCがJ2へ昇格。いわきFCは2015年に誕生、毎年のように都道府県リーグから優勝、2023年にはJ2昇格。このスピード感はどうご覧になりますか?
「このスピードは普通にすごいと思います。異例なんじゃないですかね。他にこのスピードでってあんまりないと思うんですよね。強くなるために色んな条件が必要、サッカークラブの作り方をしっかりとわかっている人たちが多かったんだと思います。 サッカーは、下のリーグの時から日本では珍しくフィジカルの部分を重要視しているし。独自のスタイルで上にあがっていこうというプランとか、哲学含めたものは日本の中では珍しいクラブだと思います」

ー福島県内にはもう1チーム、福島ユナイテッドFCがありまして。福島に2チームあること、これはやっぱりメリットとなってくる部分もありますか?
「僕は、いくつあってもいいのかなと思っていて。地域柄も違ったりとか、歴史的な背景が違ったりとか、色々あったりすると思うんですよね。お互いに近くのクラブ・同じ県の中のクラブとなると、絶対意識すると思うんで。ほどよい競争の環境がないと成長って、なかなかできなかったりすると思う。2チームあるのはすごく良いと思います」

ークラブが成長するためには?
「これは、一番はクラブの大きさ。売り上げとかそういう部分。あがるだけなら、サッカー面だけを上手く1シーズンつくりあげれば出来るかもしれないですけど、上にあがって定着するということを考えると、売り上げですよね。そこがないと上に居続けることは、ほぼほぼ難しい。いかにこのクラブの魅力を分かってくれる人が多くなるかということが大事です。福島の皆さんで盛り上げて頂いて、クラブはクラブで福島の皆さんに"このクラブがあることの価値"をしっかり伝えていくことが出来れば、仲間は増えます。仲間が増えれば売り上げが増えていくわけなので、地域のクラブは成長できると思うんですよね」

ー福島のサッカーへの期待度はいかがですか?
「Jヴィレッジがあってということを考えると、福島に関わった人が将来日本代表に数多く存在することは、十分あるんじゃないですかね。あとはクラブからも出て来てほしくないですか?」

ーでは最後になります、チェアマンとしての今年の目標を教えてください
「70キロ台になる」
ーえ!体重ですか!?
「え、もっとしっかり目標言えって?」

非常にフランクな野々村チェアマン。サッカーが地域に与える影響について「スポンサー・サポーター・クラブの成績が気になる方を含め"何かしらの幸せな瞬間"を与えてくれていると思う。クラブがなかったらそれを感じることがなかったはず」と語った。

喜怒哀楽をともにしながら、少しずつ仲間を増やして大きくなっていく。クラブの成長だけでなく、町全体の活気や地域へ与える経済効果も計り知れないものがあると感じる。

(福島テレビ・日野佑希人)


<野々村芳和>
1972年 静岡県生まれ。1995年にプロの世界へ進むと、2001年の引退までJリーガーとして躍動。引退後は、解説者やコメンテーターとして活躍。2013年に選手として所属した「コンサドーレ札幌」の運営会社の社長に就任。2022年に第6代Jリーグチェアマンに就任。49歳での就任は、歴代最年少。元Jリーガーとして、初めてのチェアマン就任。

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