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社会人プロレスラーYAMASE 故郷をプロレスで熱く盛り上げる《もっと!ぐっと!相馬市》
「マスクでも素顔でも故郷に貢献したい」故郷・相馬市を愛する覆面レスラーは、子どもたちに力を与えられるプロレスラーになりたいと、二足の草鞋を履きながらリングに上がり続ける。
◇動画はYouTube 福島ニュース【福テレ】でご覧いただけます。
郷土の誇りをマスクに
「普段だったら出来ないこととかもできる気になるので、そういった部分ではすごい気持ちは入ります」と語るのは、福島県相馬市のプロレスラーYAMASE。
覆面には立派なタテガミがある。「馬をモチーフにしたマスクです。親からはリスのマスクって言われたんですけど、馬です!」と言うように、郷土に根付く野馬追の文化を広めようとデザインした。
少年時代の支えはプロレスラー
自分に自信が持てなかった少年時代。「昔から運動神経が良いわけでもない。頭が良い訳でもないし、身長が高い訳でもないし、男前って訳でもない。自分に誇れるものがなかった」と振り返る。そんな中で、何度も立ち上がる屈強なプロレスラーに勇気をもらった。
ケガをしないために
体重を維持する、食トレも欠かせない。この日の夕食は7人前の寿司70貫。すべては憧れの肉体を手に入れるため。もちろん筋トレも欠かさない。特に鍛えているのが、首を守る僧帽筋だという。
「技かけられて落とされた時とかに、ケガしたら僕も社会人なので食っていけなくなっちゃうので。ハッキリとは言えないんですけど、地元で建設、建築系の仕事しております」
社会人プロレスラーの道
実家は相馬市で70年以上続く会社。4代目でもあるYAMASEさんの、社会人の一面も見てみたいと撮影をお願いしたが...「撮影はちょっとすみません。そこを分けたいなっていうのは個人的にあって」プロレスラーになることは、親からは反対されていた。「跡取りとして周囲の期待に応えたい」「でも大好きなプロレスを諦めきれない」という葛藤の中、選んだ道は仕事をしながらプロレスをすることだった。思いを貫き通す姿に、いまは父親も認め始めているという。
相馬に貢献できる男に
仕事を終えると約1時間半かけて福島市へ。相馬市にはプロレスのリングがないため、福島市や山形県まで練習に足を伸ばす。練習相手がいない日は、人形を相手に技を磨く。場所に時間、練習相手...様々な制約に言い訳をせずリングに上がるのは、叶えたい"夢"があるから。
「僕がプロレスで勇気づけられて、今の自分があると思っている。僕の姿見て、今の子ども達が少しでも前向きになったり、何か挑戦してみようって思ってくれたら、すごい素敵なことだなって思いますし、自分も意識してどんどん相馬で活動広めて行ければなって思います」
「マスクのままでも素顔でも、相馬に貢献できるようなそんな男になりたい」と話すYAMASEさん。今は1人で活動する「相双プロレス」を、団体として立ち上げるまで"社会人プロレスラーYAMASE"はリングを降りない覚悟だという。