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驚きのスゴ技を持った隊員 県民の安心・安全を守る警察官 白バイ・音楽隊のスペシャリストに迫る
福テレアナウンサーが「これだ!」と思った話題を伝える「アナこれ!」
今回は、矢崎さんが県民の安全・安心を守る警察官を取材。日本一にも輝いたスペシャリストに迫る。
◇驚きのスゴ技を持った隊員① 運転のスペシャリスト・日本一の白バイ隊員(福島県警察)
◇驚きのスゴ技を持った隊員②「相対音感で耳コピー」警察音楽隊のスペシャリスト
憧れの白バイ隊員に
細い一本橋もなんのその。約350キロある白バイを自由に操るのは、交通機動隊白河分駐隊の根本正誠巡査部長。幼い時にテレビで見た白バイ隊員に憧れ、その時抱いた目標を実現させて9年。日々、事故防止に向けた交通取り締まりにあたる根本さんは、まさに運転のスペシャリスト。
繊細な操作と研ぎ澄まされた感覚
訓練で走るのは整備された道だけではない。草むらの中や段差もあるが、転ぶことも足を付くこともなく、軽々と乗り越えていく。求められるのは、繊細な「操作」と研ぎ澄まされた「感覚」。路面状況が分からない場合は、バランスを使い止まった状態で先の状況を把握しながら進んでいくという。
操縦技術はお墨付き
根本さんは、2016年に全国の選ばれた白バイ隊員が運転技術を競う大会で総合3位に。中でも「不整地走行操縦」と呼ばれる整備されていない場所を走る競技では、優勝し日本一に輝いた。
高い技術が日々の職務に
その高い運転技術は「警察官としての最大の使命」にも繋がっている。2023年9月、台風13号の接近で福島県いわき市を襲った大雨では、自宅が浸水し助けを求めた90代の男性を救助。いわき市内郷白水町では、広域援助救助隊の先行情報班として大雨で増水した川をオフロードバイクで渡り、孤立状態にあった住民たちの安否確認を行った。根本さんは「豪雨災害や自然災害が身近なものになってきた。我々が先行的に出動して情報収集少しでも役に立てるように尽力していきたい」と話す。悲惨な事故や災害から県民の命を守る白バイ隊員として、日本一の技術にさらに磨きをかけていく。
音楽隊にもスペシャリスト
警察の仕事は捜査や交通事故対応など、現場での活動だけではない。隊長以下32人で構成されている「福島県警察音楽隊」は、県民の安心・安全を守る警察活動に従事する傍ら、各地で演奏会などを開き「音楽」で県民と警察を結んでいる。
高校2年生で日本一に
2023年で入隊6年目の菊地麻美さん。普段は広報推進員として、SNS用に動画を制作するなど県警の仕事を伝える役割も担う。その菊地さんは、中学生の時にホルンを始めると、高校の吹奏楽部では3年連続で全国大会に出場。2年生の時には日本一に輝いた。
相対音感で耳コピー
演奏のスペシャリストの顔も持つ菊地さんは、一つの音を聞いた後に別の音が最初の音とどれくらい離れているのかを判別できる「相対音感」の持ち主。「聞いた音楽の音程が分かるので一回で弾ける」と菊地さんはいう。
音楽隊だからできることを
菊地さんは「音楽を通して直接県民のみなさんに警察の広報ができる仕事というのは、音楽隊にしかできない仕事。みんなでより良い音楽が作れるように高め合っていきたい」と話す。これからも「音の懸け橋」として、県民と警察を繋いでいく。
2023年11月25日には、福島市で福島・宮城・山形の警察音楽隊による演奏会が開かれる。入場申し込みは終了しているが、演奏の模様はYouTube「福島県警察公式チャンネル」で配信される予定。