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記者プレ

いわきワシントンホテルの新客室 コンセプトは「森林浴」 遠野和紙や磐城杉、地元企業と作る癒やし空間

記者の視点で社会や地域の話題を紹介する「記者プレ」 今回、安齋遥介記者が注目したのはいわき市にある3つ星ホテル「いわきワシントンホテル」で、2024年12月から提供が始まる新客室。部屋のコンセプトは「いわきの杜」。地元企業と連携しながら、杜を感じさせる客室で、見て・嗅いで・感じて、宿泊客にいわき市ならではの癒やしの空間を届ける。

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癒やし・睡眠に特化した新客室

JRいわき駅から徒歩10分の「いわきワシントンホテル」では、12月1日から宿泊できる新たな部屋がある。いわきワシントンホテル椿山荘の馬上智行さんは「お客様に快適な滞在を提供するうえで、現代社会の多忙な日々を生きる皆様に"ワンランク上"の癒やし・睡眠を提供したい」と話す。
新客室「ヒーリングルーム・いわきの杜」は、部屋の中で森林浴をしているようなコンセプトルームだ。馬上さんは「地元の事業者さんと提携して、いわきならではの癒やしを提供できないかというところで、睡眠・空間に着目しました」と説明する。

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心休まる柔らかな明かり

ライトを囲うブラケットに採用したのは、福島県いわき市の伝統工芸品「遠野和紙」。遠野和紙を製造するキガミヤの高嶋祥太社長は「いわきの杜というテーマなので、夏時期にとれた緑色の若い皮を使い、明かりとしても緑が出るような照明を作った」という。
遠野和紙を使った照明は温かみと優しい光沢が特徴で、心休まる癒しの空間に仕上がった。
高嶋社長は「やはりここに来ないと見られない。遠野和紙をせっかく使っていただいているので、ここに直接来て見て触れてほしい」と話した。

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枕にも地元の素材を

睡眠に欠かせない枕には、磐城杉が使われている。この枕は、割り箸の製造メーカー「磐城高箸」が約3年の月日を費やして完成させた。地元「磐城杉」の杉チップを使用した「眠り杉枕」をホテル業界で初めて導入した。
磐城高箸の高橋正行社長は「香り成分の中にセドロールという香り成分が入っていて、安静作用があると論文でも認められている。睡眠導入部分に対して非常に効果的というか、寝つきが良くなる」と説明する。

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使われているチップは、割り箸の強度検査不合格品を5ミリ角に刻んだもので、約500膳分が使われている。寝心地を追及しただけでなく、林業の活性化につなげたいという思いが込められている。
磐城高箸の高橋社長は「いわきの杉を使い、いわきで"ものづくり"をしている。地元の方たちに、誇りに思ってもらえる"ものづくり"を日々続けていきたい。いわきの木の香りを夜寝る際に楽しんでいただけると非常にうれしい」と語った。

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「ヒーリングルーム・いわきの杜」は、一日3部屋限定で、いわきワシントンホテルのホームページなどでも予約することができる。
◇禁煙セミダブルルーム・1室1名1万700円~・1室2名1万3700円~(消費税・サービス料込み)
いわきワシントンホテル椿山荘の馬上智行さんは「地元ならではの磐城杉や遠野和紙を、お部屋で感じていただきながら、くつろいでいただければ」と話す。
いわき市ならではの「空間」と「睡眠」でこの一年の疲れを癒やしてみてはいかがだろうか。

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