テレビ番組テレポートプラス
プロを目指し一歩を踏み出す スプリント高校三冠の自転車競技・榊枝天旺選手 故郷への恩返しを胸に新たな挑戦【福島発】
2025年春、自転車競技で高校三冠の実力者がプロを目指す。「育った福島に恩返しができるように」と語る榊枝天旺(さかきえだ てお)選手が、新たな世界での飛躍を誓った。
5月からは養成所へ
この春、高校を卒業した榊枝天旺選手(18)は、2025年5月から競輪選手の養成所に入る。「段々暖かくなってきたので、それに合わせて体も良く動いていると思うので、冬と比べたら、スピードとかも上がって、養成所の入所に向けて仕上がってきていると思います」と語る。
現役の競輪選手である父親の輝文さんの影響を受け、中学から本格的に始めた自転車競技。
その後メキメキと頭角を現し、2024年は自転車競技の「スプリント」で高校三冠を達成した。(※全国高校選抜大会、インターハイ、国民スポーツ大会)
あくなき向上心
この日のメニューの一つが、330メートルのトラックを30周。徐々にスピードを上げ負荷をかけていく。「競輪」は「スプリント」の倍以上の距離を走るため、スピードを維持する持久力が求められる。トラックの傾斜を利用し、トップスピードを養う練習も行う。最高時速は70キロに達するという。
学法石川高校のOB・渡部仁選手から、フォームやなどのアドバイスを受け日々改善に取り組んでいる。渡部選手は「榊枝選手はダッシュ(瞬発力)もあるが、それに負けないぐらいの持久力もあるので、オールラウンダーな感じ」と評価する。
高校トップレベルの榊枝選手でも、プロの世界は決して甘くはないと自覚している。「体力やトップスピードとか、まだ劣っているので、そういうところを先輩達から吸収して、5月まで備えたい」という。
3年ほど前から、ともに練習に取り組む競輪選手の牧田賢也選手は「レースで消極的になって仕掛けが遅れるとゴールで先頭まで届かなかないことがあるので、榊枝選手の積極性は大事」と話し、榊枝選手の積極的なスタイルを評価している。
先輩と切磋琢磨
榊枝選手を支えているのが、切磋琢磨する先輩の存在。ひとつ年上の福田悠航選手も、5月から競輪選手の養成所に入る。
榊枝選手は「ずっと一緒にいるので、強い先輩でライバルではあるけど、自転車以外だと友達感覚というか、本当に良い存在ですね」と話す。福田選手は「福島を背負うほどの力があると思うので、今後も頑張り続けて欲しい」と話した。
夢に向け 大きな一歩
榊枝選手は「養成所の中でも記録会があって、記録会で良いタイムを出せば、日本代表のナショナルチームに入れる。まずはそこを目標に練習している」という。現在、榊枝選手の200メートルのタイムは10秒3。9秒台を出し、ナショナルチームに入ることを目指している。
「福島県民の皆さんに、感動や勇気などを多く与えられるような選手になりたい。18年間、福島で育ってきたので、本当に感謝の気持ちを忘れずに恩返しを出来るように頑張りたい」と榊枝選手は語る。
目標は、トップ9人が出場する最高峰のKEIRINグランプリ出場とオリンピックで金メダル獲得。その実現に向けて新たな挑戦は始まったばかりだ。