ニュース

「正当な残業代が支払われていない」と主張 元警察官が福島県に約130万円を請求

福島地方裁判所で2日、福島県警察本部の元警察官が正当な残業代が支払われていないとして県に約130万円を請求した民事裁判の第一回口頭弁論が開かれた。

訴状によると、元警察官の男性は福島警察署で勤務していた当時、上司が勤務時間を把握していたにも関わず「生活給」と称した上司の裁量で決められた金額だけが支払われ、適正な残業代が支払われていないと主張し、県に対し約130万円と遅延損害金などを求めている。

元警察官の男性は適正な残業代が支払われない環境が常態化していることに不満を募らせ、おととし11月に退職した。

第一回口頭弁論で、県は「立証できる証拠が示されていない」などとして「請求棄却」を求め、全面的に争う姿勢を示した。

次回の裁判は7月20日に開かれる予定で、原告の元警察官の男性側は勤務実態の証拠となる勤務実績簿や超勤命令簿などの開示を請求している。