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復興の想い注ぐ一杯 福島・田村市発のクラフトビールの直営店がJR郡山駅前にオープン

福島県郡山市の駅前に、地元の復興への思いが詰まったクラフトビールを楽しめる新スポットが誕生した。JR郡山駅西口から徒歩5分のところに開店した「ホップジャパン ビアレストラン郡山」は、1階が立ち飲みビールバー、2階が地元食材を使用したレストランという形で福島県田村市で製造したクラフトビールを提供している。

<1階は立ち飲みスタイルのビールバー>
店内に一歩足を踏み入れると、そこには椅子のない開放的な空間が広がる。1階は立ち飲み形式のビールバーとなっていて、10種類のクラフトビールが楽しめる。
今回「Abukuma GREEN」(700円・ハーフパイント)という一杯をいただいたが、そのフルーティーな味わいとハーブの香りが絶妙なハーモニーを奏でていた。手頃な価格でハーフパイントサイズが楽しめるのも、様々な種類を試してみたい方には嬉しいポイントである。

<復興への思いを込めたビール造り>
この店で提供されるビールは、福島県田村市の「ホップジャパン」が醸造したものだ。ホップジャパンは、原発事故による避難指示が解除された市内の都路地区で、地域の復興を目指して4年前にビール造りを開始した。
地元で栽培されたホップなどを使用し、年間6万リットルを醸造・販売している。約20種類のビールを取り揃え、全国の品評会で入賞するなど、高い評価を得ている。

<2階は地元の味覚を楽しめるビアレストラン>
2階はビアレストランとなっていて、郡山産の野菜や常磐もののイナダなど、地元の食材を使用したメニューが味わえる。クラフトビールと地元の味覚のマリアージュを楽しむことができる、まさに福島の魅力が詰まった空間となっている。

<人が集う店に>
「ホップジャパン ビアレストラン郡山」はいわき市に次いで2つ目の直営店となる。ホップジャパンの本間誠社長は郡山市に出店した理由を「ブルワリーが田村市都路町にあり、なかなか気軽にお越しいただけねいということで、お客様との接点を持ちたいと郡山駅前に決めた」と語る。
また今後について「クラフトビールにまだ馴染みない方も多いので、郡山そして福島のクラフトビール市場を盛り上げ、駅前開発が進む郡山駅前の活性化に少しでも力になりたい。常にここに人が集う、そんな店にしていきたい」と話した。

「ホップジャパン ビアレストラン郡山」は、8月20日にグランドオープンを迎える。クラフトビールの魅力と地元の味覚を存分に楽しめる新スポットとして注目だ。