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灯に復興への願いを込めて 福島・富岡町「麓山の火祭り」 巨大松明を担ぎ山頂を目指す

松明の灯りに復興への願いも込めて、福島県富岡町で伝統の火祭りが行われた。

福島県富岡町・麓山神社。
「きょうは榊持ちっていうご神体を受け取って、それをもって先頭で山の頂上まで上がっていくっていう役割をやります。全力で頑張ろうと思います」と話す富岡町出身の佐藤勇樹さん。伝統の祭りに合わせ、福島市から帰省した。

富岡町で約400年の歴史を誇る「麓山の火祭り」。毎年8月15日に開催される。長さ約3メートル、重さ40キロの巨大な松明を担ぎ山頂を目指す。
「千灯~千灯!千灯~千灯!」と掛け声をあげ登る1.5キロの山道。
小学生から60代まで30人の担ぎ手が、掛け声に合わせて豊作と家内安全、そして復興への願いを一つにする。

山頂に上った佐藤勇樹さんは「来年今度(松明を)担ぐ側にまた回るんじゃないかなと思っていて、来年はちゃんと自分が作ったやつで、上まで登って下りてきたいと思います」と話した。

ふるさと富岡町に続く、伝統の灯。今年もまた大切に受け継がれた。