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線状降水帯の発生予測情報 5月から府県単位に 的中率低下が防災上マイナスになる恐れも

今回の台風7号で福島県内に初めて発表されたのが、線状降水帯の発生予測情報だ。

<発生予測がより細かく>
線状降水帯による大雨の可能性を半日程度前から呼びかけ、心構えを一段と高めてもらうのが目的だが、2024年5月からより「細かく」なった。
これまでは東北など地方単位で予測されていたものが、2024年5月から府県単位での発表に変わった。2029年には市町村単位へと、さらに細かくなる見通しだ。

<的中率はどれくらい?>
昨年度は、全国で22回の発生予測が出たが、線状降水帯が発生したのは9回、的中率は約40%だ。それが府県単位に変わってからは、約7%と、想定していた25%程度を大きく下回っている。

<防災上マイナスになる恐れも>
気象庁長官は、「的中率が低い状況が続くと、(大きな災害の時に信じてもらえない)オオカミ少年的にみられ、防災上マイナスの効果になる恐れもある」としている。