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<福島第一原発>処理水の海洋放出から8月24日で1年・・・東京電力「引き続き緊張感をもって」

福島第一原子力発電所で2023年8月24日に開始された処理水の海洋放出から、まもなく1年となることについて、東京電力は8月23日に福島県庁で報道陣に対してこれまでの作業を総括した。

第一原発では4月に作業ミスによる停電で処理水の放出が約6時間半にわたって止まり、8月22日には2号機での燃料デブリ試験的取り出しの着手が機材の配置ミスで中断されるなどトラブルが相次いでいて、東京電力は「社会の皆様にご不安とご心配をおかけしていることに大変申し訳なく思っている」とした。

また、処理水放出の1年を振り返り「東京電力としては、国際・国内基準に従い人体や環境の安全を十分に確認したうえで影響ないと考えている」としたうえで、「ご懸念やご心配に対し真摯に向き合わせていただき、1人でも多くの方に、安全性へのご理解を深めていただけるように努めてきた」とした。

東京電力は2025年1月ごろから、処理水タンクの解体にも着手する計画で「処理水の海洋放出は長期にわたる取り組み。引き続き緊張感をもって、安全に万全を期したい」としている。

処理水の放出に伴い、タンク内のトリチウムがゼロになるのは、2051年と計画されている。