ニュース

福島・双葉町に「ふたたび」 双葉郡最大規模のホテル2025年度開業へ 国際会議の誘致も 復興見つめる

双葉郡最大級のホテルが開業へ。8月30日で復興拠点の避難指示解除から丸2年を迎える福島県双葉町。世界中の人が福島の復興を見つめ、考える場所へ。新たなホテルの建設がこれから始まる。

福島テレビ・安齋遥介記者:「ホテルが建設されるのは、伝承館のすぐそばにある広大な敷地です。原子力災害を受けた双葉町だからこそできる国際会議の誘致につなげていきます」

双葉町中野地区。町が「働く拠点」として整備するエリアに、2025年度の開業を予定しているのが、会議や研修を主な目的にしたカンファレンスホテル「FUTATABI」だ。
ホテルは5階建てで、客室数は100。最大400平方メートル以上のカンファレンスルーム4室が併設され、国際会議への対応も可能だ。

ホテルを運営する大和ライフネクストの竹林桂太朗社長は「(カンファレンスで)そこに来てみようというふうに思う企業関係者や学会の関係者が1人でもいれば、多分、将来にわたって、ここで人が集う、会議が行われるということができると思います」と話す。

8月26日行われた地鎮祭には、双葉町の伊澤町長など関係者が出席し、工事の安全を祈願した。伊澤町長は「来られた皆さんには、非常に良い環境でこの双葉町の復興を確認していただけるような場所になるんだろうと思っています」と期待を込める。

双葉町にたくさんの「ふたたび」をもたらす。その願いが込められたホテルでは、今後、インバウンドを含む観光客の受け入れや国際会議の誘致などが進められる予定だ。