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こどものシートベルトの危険性...ベルトが首や腹部を圧迫 販売店にはチャイルドシートの問い合わせ増える 

命を守るはずのシートベルトが、十分に成長していないこどもにとっては、凶器になってしまうこともあるという。こどもにとって、どこにシートベルトの危険性があるのか?チャイルドシートなどの正しい着用方法は?

<こどものシートベルトなぜ危ない?>
日本自動車連盟・JAFの担当者は、こどもの身長を考慮しないシートベルト着用の危険性をこう指摘する。
「小さいお子さんですと、どうしても骨格がまだ未発達という部分もありますし、どうしても身長が低いままですと、肩ベルトが首にかかってくる恐れがありますので」とJAF福島支部の田代秀之課長は話す。

JAFが行った実験映像。後部座席に乗せたこどものダミー人形は、事故が起きた時にシートベルトが首や腹部を圧迫していることが分かる。

<ベルト着用のポイント>
着用にもポイントがあるという。「鎖骨の中央、胸骨の中央肋骨あとはなるべく(ベルトが)腰骨に当たるように」
取り付けの際は、まずベルトにねじれがないことを確認。

チャイルードシートでも、ベルトが胸や腰の骨の上を通るように調節しながら装着することが大切だ。

<チャイルドシートの問い合わせ増>
福島テレビ・丹治響貴記者:「こちらの店舗では20種類ほどのチャイルドシートが並んでいます。商品ごとに使用できる年齢や体格の目安が表示されています」

子ども用品の専門店「西松屋」。全国の店舗では、この2週間ほどでチャイルドシートについて在庫の問い合わせなどが増えているという。
西松屋・不二浩司さんは「身長でいいますと、100センチから150センチで使用できる商品群というものの売り上げが極端に伸びているところ」と話す。
なかでも身長100センチから150センチで使用できるシートの売り上げは、先週1週間で2023年の同じ時期の約3倍から4倍に増えたという。
店を訪れた人は「背丈の関係とか、シートベルトが苦しくかからないかとか」と話す。

<販売側も安全性呼びかけ>
一方、商品を販売する側としても、選ぶ際や使用する際にこれまで以上に安全に対する呼びかけも必要と感じている。
西松屋の不二さんは「(年齢の)大きなお子さんになっても、なるべく使用を継続していただけるような活動というのは必要かなという風には思っております」と話す。

西松屋ではポスターやホームページなどを活用し、体格に合わせたチャイルドシートの着用の呼びかけを検討しているということだ。