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福島・浅川町の牛肉 基準値超えの放射性セシウム検出 原発事故直後の稲わらがエサに含まれていたのが原因

福島県浅川町の牛肉から国の基準を超える放射性物質が検出され、原発事故直後に集めた稲わらがエサに含まれていたことが分かった。

福島県によると、食品モニタリング検査で、8月22日に採取した浅川町の牛肉から国の基準を超える1キログラムあたり120ベクレルが検出された。現在、この農家からの出荷は自粛されている。(※国の基準=100ベクレル/kg)

県が原因を調べたところ、牛のエサに、原発事故直後の2011年4月に収集した稲わらが含まれていたことが発覚した。この稲わらは、廃業した別の農家から譲り受けたということで、他の農家には渡されていないことが確認されている。

福島県は再発防止のため、県内で肥育牛を育てるすべての農家に緊急の立ち入り調査を行い、稲わらの保管状況の確認を実施する。