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高齢化進む福島県...平均自立期間が短い傾向 介護を受けずに元気に過ごすための新しいデイサービスのカタチ

「平均自立期間」とは、各年齢の人が平均的に見て今後何年生きられるかという期待値を表した「平均余命」のうち、要介護2以上となる期間を除いたものをいう。つまり、日常生活を自立して暮らせる「健康寿命」のこと。全国的に見ても、この期間が短い福島県で、介護予防の取り組みが始まっている。

<福島県はワースト5位と2位>
福島県の「平均自立期間」は、全都道府県中、男性がワースト5位。女性がワースト2位となっていて、健康的に自立して生活できる人の割合が少ない傾向にある。
そんな中、身近な「買い物」も介護予防につなげようと、いわき市で取り組みが行われている。

<デイサービスでお買い物へ>
福島県いわき市のスーパーで、買い物する高齢の女性に付き添っていたのは、デイサービスのスタッフ。この買い物支援は、利用者が自ら好きなサービスを選べる「選択リハビリ型デイサービス」と呼ばれる取り組みの一環だ。
利用者は「買い物に乗せてきてもらえるし、ありがたいです。よろしくお世話になって長生きしたいです」と話す。
買い物は、運動不足やひきこもり解消にもなるため、免許を返納した利用者や、一人で買い物が難しい利用者から好評だという。

<楽しみながら介護予防>
このサービスを展開するのは、いわき市の「アイ・ステッププラス」。藤井秀徳社長は「外出する機会を増やして、社会とのつながりや、色んなお友達との機会をなるべく増やせるようにサポートしている」と話す。
メニューはほかに、水墨画やガーデニング・パッチワークなどもあり、楽しみながら無理なく身体や頭を動かし、介護予防につなげてもらうことを目的にしている。
この事業所では、今後も選択肢を増やし、さらなるサービスの充実につなげていく予定だという。