政治不信!?投票率は?投開票日迫る 4選挙区戦いの構図と候補者の主張《衆院選2024・福島》
第50回衆議院議員総選挙の投開票が2日後に迫った。改めて福島選挙区の構図とともに候補者の主張を伝える。
今回の選挙、福島にとってのポイント3つを整理する。
1つめは「区割りの変更」私たち有権者も注意しなくてはならない。
2つめは「野党共闘の不成立」前回よりも多くの候補者が出ているので、それぞれの主張の見極めが大事になる。
3つめは「政治とカネの問題」多くの候補者がこれを争点として戦っている。
10月25日、福島県選挙管理委員会が公表した24日までの期日前投票をした人は、26万人あまりで前回の同じ時期と比べ横ばいとなった。
投票日まであと2日。今回の選挙をめぐるまちの声は様々だ。
◇「ぼく(投票に)行っていないんですよ。(それはどうしてですか?)やっぱり政治不信というものがあって、こんなこと言っちゃあれなんですけど、どの人に投票しても変わらないんじゃないかっていうのがあって」
◇「90過ぎたから(投票に行くのを)やめようと思ったんだけど、してきました。やっぱり大事だと思ってね」
物価高騰をはじめとした経済対策や今後の復興への対応など、福島にとっても大きな意味を持つ今回の選挙は、候補者の主張も様々な分野にわたる。
【1区・農業】
福島1区は3回連続で同じ顔ぶれ、県内唯一の一騎打ち。県北地方の基幹産業のひとつ「農業」の今後について、前職同士がこれまでの実績も含め主張を展開する。
自民党の前職・亀岡偉民候補:「ようやくこの福島、農学部がないと言われ10年かけて福島大学の食農学類を作らせていただきました。そのときの条件、全県をキャンパスとして頑張ってくれと、やってくれてます」
立憲民主党の前職・金子恵美候補:「食料・農業・農村基本法改正、これも不十分だった。農業者の方々だけではなくて、すべての人たちに、とても重要な課題になっています」
【2区・経済と地域活性化】
県内一の大票田、郡山市を抱える福島2区は11期目を目指す前職に新人2人が「刷新」を訴えて挑む構図だ。物価高騰に苦しむ経済や県の中心部からの福島の活性化について、候補者の論戦が繰り広げられている。
共産党の新人・丸本由美子候補:「経済の再生プランという物を出し、まずは消費税5%で懐をあたためよう、いずれは廃止に向けて、また、賃金は全国一律1500円に」
立憲民主党の前職・玄葉光一郎候補:「持続的な、もっと豊かな分散型社会にこの国を作り替える。私立大学の学部移転を地方にしていく」
自民党の新人・根本拓候補:「この地域も発展しようとしています。この30年、駅前西口、あさか野バイパス。次の30年で、このまちづくりを次のステージに進めなくてはなりません」
【3区・人口減少と産業の維持】
県の面積の約半分を占める福島3区は、会津と県南を中心に観光業の振興や深刻化する人口減少への対応など地域の課題も様々。前職2人と新人1人の争いだ。
立憲民主党の前職・小熊慎司候補:「地方と都市の格差が広がっている。地方の中でも格差が広がっている。本当の地方創生とは何なのか、これを私も地元の皆さんと一緒にしっかりと向き合って取り組んでいきたい」
共産党の新人・唐橋則男候補:「新型コロナの時には、市場原理に任せてコメの価格は下がりに下がって、その時の農家の廃業・離農というのが相当な数に上りました」
無所属の前職・上杉謙太郎候補:「地方で頑張らせていただいて、地方から皆様の票をいただいて永田町に国会に行く農業系の議員としては、やっぱり農家さんの所得を今回のように維持していきたい」
【4区・復興】
今回から浜通り一帯が一つの選挙区となった福島4区の大きな課題は「今後の復興」。第二期復興・創生期間が、来年度で終了することから国の支援の継続を訴え、同世代の新人3人が争う。
立憲民主党の新人・斎藤裕喜候補:「再生可能エネルギーや、これからのエネルギーの在り方を作っていく、そういう地域にしなければ、この地域は超少子高齢化。これから地域の生き残りがかかっています」
共産党の新人・熊谷智候補:「原発もういらない、原発ゼロにしよう、こういうふうに訴えられる政党の候補者として、皆さんと一緒にもう原発なくそう、この声を国政に届けるために全力で頑張りたいと思います」
自民党の新人・坂本竜太郎候補:「ALPS処理水の海洋放出、時間をかけてでも安全に確実に成し遂げ、お約束であります除去土壌の県外処分もしっかり担保していく。しっかりと国にその責任を果たさせる」
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