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三姉妹で最後の福島路へ 群馬県チームに不破聖衣来・亜莉珠・珠衣琉がエントリー 第39回東日本女子駅伝

1985年に始まって40年、ランナーの夢舞台として数々のドラマが生まれてきた東日本女子駅伝は2024年でファイナルを迎える。11月10日に開催される第39回東日本女子駅伝に、大学トップランナーの1人・不破聖衣来選手が、群馬県からエントリーした。その不破選手、姉の存在は知られていたが、今大会には三姉妹で出場するという。

<3年ぶりに帰って来た 不破聖衣来>
数々の名ランナーが福島から羽ばたいた40年。最後の年に、不破聖衣来(ふわ せいら)が帰ってくる!
「最後に群馬の一員として参加できることは、すごく嬉しいので良い形で東日本女子駅伝を終えたいなと思っています」と話す不破選手。1万m日本歴代3位のタイムを持つ逸材が、3年ぶりに東日本女子駅伝にエントリーした。

<群馬県チームから三姉妹で出場へ>
そして、2014年に8区の中学生区間記録にあと1秒と迫った姉・亜莉珠(ありす)もエントリー。「今は順調に練習も積めてきていて、今季の中では割と状態は良いと思います」と語る。
さらに2024年は、群馬県チームに三姉妹でのエントリーが実現した。聖衣来選手は「まさか妹まで選ばれるとは、本当に思っていなくて。姉としては、すごくびっくりしている」と話し、亜莉珠選手は「まさか3人で走る機会が来るとは思っていなかった。すごくうれしい」と話す。

<大類中学校3年 不破珠衣琉(じゅえる)>
「腕振りが強み。スピードよりは持久力の方が自慢」と言う珠衣琉選手。「姉たちみたいになりたいという気持ちが強くなったので、それを意識しています」と話す。
珠衣琉選手について駅伝部の同級生は...「普段は甘えん坊だけど、走ると人が変わります」「何人かの男子よりは普通に速いです」と、男子同級生も姉ゆずりの実力を認める。
姉の亜莉珠選手も「急に今年に入ってからすごくやる気も伝わってきていて、走りもすごく力強くなっていて、急に成長したなって思いました」と話すように、8月に初めて関東大会に出場し入賞を果たすなど、その成長ぶりに驚いている。

<特別なタスキリレー>
最近の急成長には、姉2人が果たしたある光景が大きく関わっていたという。それが、2017年の東日本女子駅伝で見せた、長女から次女への姉妹リレー。聖衣来選手は「陸上をやっている中で、姉妹でタスキを繋ぎたいという夢は、家族みんなであった。繋げた時は嬉しかった」と話す。亜莉珠選手も「家族とタスキリレーというのは、特別なものがある。妹が待っていると思うだけで、力になりました」と話した。

<「自分もタスキを繋ぎたい」>
小さい頃から姉2人の応援に行き、その活躍に触れてきた珠衣琉選手。「タスキを繋いでいる時とかのやつをみて自分も頑張りたいって思いました」と話すように"自分もタスキを繋ぎたい"その思いが自身を強くした。
三姉妹での出場に母は「娘3人で出るのがずっと夢でした。でも本当に3人でエントリーできる日が来るなんて、思ってもみませんでした」と話す。
妹・珠衣琉選手へ亜莉珠選手からは「初めて珠衣琉も代表として走るので、やっぱり一番は楽しんでほしい」聖衣来選手からは「妹はコースをちゃんと考えて走る子ではないと思うので、本能のままというか、駅伝は楽しいということを思って走ってもらいたい」とエールがおくられた。
不破珠衣琉選手は「姉たちよりは、まだまだレベルが低いけど、区間賞を狙って頑張りたいです」と意気込みを語った。

姉たちに力をもらって...三女・不破珠衣琉がいよいよ全国デビューする。