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駅前再開発が遅れる福島市 イオンモール伊達の先行開業で市街地の空洞化を懸念 利便性向上を歓迎する声も

福島県伊達市の「イオンモール伊達」よりも開業が遅れることになるのが、お隣福島市のJR福島駅前の再開発ビルだ。

再開発ビルの建設準備が進む福島駅東口。市外に大型の商業施設ができることにより、市街地の空洞化に拍車がかかることを不安視する声も聞かれる。
福島市民は「なんか福島市もだんだんあんまし、みんなお店がなくなっちゃいますね。私が若かったころとかあったところもなくなってるし」と話し、女子高校生は「やっぱり高校生ってなると遊ぶことが多いんですけど(福島市には)遊ぶところが少ないので、ネタが切れちゃうってゆうか」と話す。

公共と民間が一体となった再開発ビルは、資材価格の高騰などを背景に開業時期が当初の2026年度から2029年度に変更。また、福島駅西口では2024年5月にイトーヨーカドー福島店が閉店し、跡地の利用方法はまだ決まっていない。
「イオンモール伊達」の開業が駅前の開発に先行することで、今後は人の流れが市外に偏る可能性もある。

一方、駅前通りで靴の修理・販売を行う大関さんは、中心市街地との共存を目指す考えから県北エリアの利便性が高まることを歓迎している。
ヴェアクシュタットオオゼキの大関悠人店長は「小さい規模でなく、もっと広い範囲に目を向けて考えていくと、伊達市にそういったものができるというのはとてもいいことだと思っています」と話した。