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冬野菜が高い...飲食店では「おでん」を値上げ でも利益は減少 本格的な冬の到来までに価格は落ち着くか

冬野菜の高騰の影響はこの場所にも...福島県郡山市の居酒屋「ふく陣」。冬の人気メニュー「おでん」の提供を10月から始めた。
利用客は「だんだん、最近寒くなってきて、ちょっとあったまりたいなと思って(おでんを)頼んでみました。やっぱりおでんは大根ですね」と話す。

<ダイコンが高い>
冬と言えばやっぱり「おでん」だが...。
居酒屋では「冬野菜でおでんでも良く使うこの大根が高くなってますかね」という。大根の仕入れ価格は2023年の同じ時期の約2倍に。また、野菜全体の価格が上がっていて、仕入れにかかる費用は2023年の1.3倍ほどになっている。
ふく陣・中野喜章オーナーは「厳しいですね。もうほんといつになったら、この値上げの波が止まるんだろうっていうのが、正直なところですね」と話す。

<提供価格値上げも利益は減>
値上げの波を受け、おでんなどの提供価格を20円から50円ほど上げる決断をしたが、ガス代など光熱費も高くなっているため、利益自体は2023年よりも減っているという。中野オーナーは「全然、(値上げが)足りてる感じはないですね。原価の値上がり分をある程度、値段に反映させてもらっているぐらいなので」と話す。

12月から徐々に忘年会シーズンも始まり、店は書き入れ時。冬野菜の価格が安定してくることに期待を寄せている。「(冬野菜)値段の値動きが凄い激しい状態なので、ちょっとでも安定してくれるのが一番の願いですかね」とふく陣の中野オーナーは話した。

<冬野菜の価格高騰いつまで?>
冬は野菜をたくさん入れた鍋を食べたいものだが、野菜の価格高騰が収まらない。
先週の小売価格の動き。1キロ当たりの値段が平年と比べて高い物ばかりで、特にキャベツは2倍の価格になっている。
また、おでんに欠かせないダイコンの卸売価格は平年・前の年を見ると、流通が増えてくる11月は下がり始める傾向がある。一方で今年は、一度、平年に近い値段になったものの、その後は上がり続けている。

◇値段が下がって欲しいところだが、この後はどうなる?
農林水産省に聞いたところ「高温が続いたことと11月に降った雨の影響で、冬野菜の成育が遅れ、価格が高いままになっている。この後本格的に寒くなれば、徐々に価格が落ち着きそう。それまでは、比較的平年並みのばれいしょとタマネギがおすすめ」ということだ。