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ベント配管「犬型ロボット」での調査を開始<福島第一原発>

東京電力は2011年の事故時に「ベント」のために使用された配管の放射線量を調べるため、12月20日から「犬型ロボット」を投入した調査を開始した。

福島第一原子力発電所では2011年の事故の時、格納容器内の圧力を下げるため、内部の気体を外に排出する「ベント」と呼ばれる作業が行われた。
「ベント」作業においては、排気塔を経由し1号機と2号機をつなぐ配管が使われたが、多量の放射性物質を含む気体が通過したことから高い放射線量となっていて今後の廃炉作業の妨げとなることから、東京電力は2023年に一部の切断・撤去を実施した。

切断した配管について、放射性物質の分布から事放時の状況を明らかにするための調査を進めているが、2023年に一部の配管の放射線量を測定したところ、表面で1時間あたり最大22ミリシーベルトと高く、作業員の被ばく量が大きくなる恐れがあるため、「犬型ロボット」を投入し放射線量の詳細な測定を行う。

配管は建屋の屋上にあるため、天候を見ながら今後も測定を継続する。
結果の公表については「取りまとまり次第」としている。