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世界一の「マーマレード」はメイドイン国見町 一日20瓶しか作れないこだわり詰まった逸品【福島発】

福島県国見町にある「道の駅 国見あつかしの郷」の地元特産が並ぶコーナーに並ぶマーマレード。イギリスで開かれた世界大会で、2年連続の最高賞を受賞した逸品だ。女性2人が手掛ける「メイドイン国見町」のマーマレードには、こだわりが詰まっている。

■ジェラート店が作るマーマレード
道の駅国見あつかしの郷・くにみ市場の副店長佐藤尭彦さんが「世界の賞というところで、お客様から問い合わせ等もありますし、贈答用に買い求められるお客様も多くいらっしゃいます」と話すこのマーマレードを作るのが、福島県国見町のジェラート店「Gela319」だ。

■風評被害払しょくのための挑戦
Gela319の齋藤礼奈さんと阿部杏奈さんが試行錯誤と研究を重ね、納得の味に辿り着いた。阿部杏奈さんは「0.1グラムずつ何度も何度も砂糖や果実の割合を変えて、試行錯誤をして理想の味に近づけられるように研究しました」と話す。
家族が福島市でユズを栽培している店長の齋藤さんが、原発事故の風評被害を払拭しようとジェラートの他に挑戦したのがマーマレードだった。

■香り・味・透明度を追求
2025年に世界一に輝いた「レモンマーマレード」は、果実と皮を丁寧に分けて煮詰め、香りと味、透明度を追究した。
阿部杏奈さんは「ピール(皮)を噛んだ時の食感と香り方と、すべてゼリーの中の甘みとでバランスが変わってくるので、そういうところも計算してよりレモンらしく感じられるように作り上げている」と話す。

■一日20瓶しか作れない
今後について阿部杏奈さんは「やはり福島の農産物、モモやリンゴなど色々ある。そういうものを合わせたマーマレードも工夫して作っていけたら」と語る。
一日に20瓶しか作れないというマーマレード。福島から、そのおいしさを世界に発信する。