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「若さを全面に、スピード感をもって取り組む」歴代最年少の郡山市長誕生へ 椎根健雄さんインタビュー

4人が立候補し20年ぶり新人同士の選挙戦となった郡山市長選挙は、4月20日に投開票が行われた。椎根健雄さんが5万4000票あまりを獲得して、3人を大きく引き離し初当選を果たした。椎根さんに、市民の声を踏まえて今後のまちづくりや実現したい政策について話を聞いた。

■市民が求める市政

投票率は40.28%と過去2番目に低く、市民の関心の低さも浮き彫りとなった。市長選から一夜明け、新たな市政に求めることを市民に聞いた。
●少子高齢化対策を望む
「少子高齢化っていうのが一番。いろいろ声も聞いてるのではないですか?だからその辺しっかりお願いしたい」
●弱者に優しいまちに
「経済的に弱い人たちに優しい街になってほしい。結構大変、税金とかもあったりして」

少子高齢化や経済対策といった将来への不安のほか、郡山に暮らす市民ならではの身近な環境改善を望む声も。
●市街地以外のインフラ整備
「駅前とか、市内はすぐに直す。うちの方は阿久津だけどやっと。水害で被害を受けたところが直り始まったの。行政は遅いわね」
●市街地の不便さ解消を望む
「歩道橋が冬は滑る。そこら辺を何とかしてほしい」
●にぎわいを希望
「遊ぶ場所を増やしてほしいです」

■子育て支援と駅前整備に注力

これらの市民の声を聞いて椎根さんはどう考えるのか?話を聞いた。
――市民からは経済対策やまちづくりについての声があがりましたが、これから実現されたい事を具体的に教えてください。

椎根さん:「子育て問題、給食費の無償化の継続であったり、子ども食堂への支援、そして郡山駅の西口ロータリーの渋滞緩和、また駅の魅力の向上については、しっかりとスピード感を持って取り組んでまいります」



■若さを武器に郡山をPR

――歴代最年少、40代としてははじめての当選となります。選挙戦でも訴えられていた「若さ」をどう市政に活かしていきますか?

椎根さん:「私自身が積極的に前に出て、この郡山市をPRしていく、牽引していく、この若さを全面的に出して、この郡山の活力につなげてまいります」

■幅広い層の声を吸い上げる

――今回、幅広い層からの支持を得て当選となりましたが、その幅広い層の声をうまく市政に反映させるには調整力が必要になると思います。現時点での課題はありますか?

椎根さん:「市の職員の方々も、私よりも年上の方から年下の方までいらっしゃいますので、逆に、この様々な意見を吸い上げることができる、それが自分の1つの武器だと思っております。そういったところをしっかりと使いながら、この郡山市のために、行政と職員と一緒に進んでまいります」

■経済発展で人口減少に歯止めを

――若い人や子供を街に定住、定着させるためには何が必要になってくると感じていますか?

椎根さん:「この郡山市は、福島県の中の経済県都として、経済を牽引する役割を担っております。この郡山市をしっかりと発展させることによって、この町に住みたい、住んでみたいと思える若い人たちをどんどん増やして、この街づくりを進めて、人口減少対策に取り組んでまいります」

郡山市長としての椎根さんの任期は4月27日からの4年間。商業都市・郡山をどのように牽引していくのか、今後の動向が注目される。