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アナこれ!

化粧がセラピーに 認知症予防や運動機能向上にも 楽しいリハビリが可能性を広げる

福テレアナウンサーが「これだ!」と思った話題を伝える「アナこれ!」
今回は我如古さんが、美しくなるだけではなく、認知症予防効果もあると期待されている「化粧療法」を紹介。

動画はYouTube 福島ニュース【福テレ】でご覧いただけます。

美しくなるだけではなく、認知症予防効果もあると期待されている"化粧"。今、見た目も心も美しく輝かす「化粧療法」が注目されている。

福島県いわき市の介護老人保健施設「小名浜ときわ苑」 中からは、何やら明るい笑い声が聞こえてくる。この日行われていたのは、月に一度 好きな化粧品を使って思いっきりメイクを楽しむ「おしゃれの日」

この取り組みは、ただキレイになるだけではなく「化粧療法」というセラピーの一環だという。「化粧療法」は、前向きな気持ちになるだけでなく「見る」「触る」といった五感を使うことで脳への刺激も期待できるとされている。この療法を基に認知症予防への研究も行われている。

日本介護美容セラピスト協会・顧問の谷都美子さんによると、化粧美容セラピーをするグループと、しないグループに分けた実験で、明らかに化粧をしたグループの方がPPSDという徘徊や焦燥などの周辺症状が和らいだという。

この日「化粧療法」を体験したのは、94歳の丹野マサ子さんと77歳の高田敏子さん。自信がない様子だったが、いざ化粧を始めると慣れた手つきでファンデーションを塗っていく。
このように「自分自身で化粧をする」というのも「化粧療法」の大きなポイントだという。自分で化粧をすることは、運動機能を高めることにもつながるという。
介護福祉士の北郷仁美さんは「利用者さんの出来ること、持ってるお力を引き出すというような形で、これもリハビリの一環」と話す。

化粧をする前と比べてみると、表情の違いは一目瞭然。見た目だけでなく、気持ちも明るく前向きに変わっていた。

利用者の変化を目の当たりにした介護福祉士の都築裕子さんは「眠っていた能力を引き出すっていうのも"化粧療法"には大切なんだと思いましたし、きれいになったことを褒めてもらえるっていうのが本人の喜びとなり、生活の質があがってすごく良い機会になったと思う」と語った。

小名浜ときわ苑では、この他にも楽しめるリハビリに力を入れている。好きな花を選んで好きなように活ける「フラワーアレンジメント」では、不自由だった右手を気づくと使っていたという場面も見られた。
「楽しくリハビリをする」ということは、様々な可能性が広がるのかもしれない。

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