テレビ番組テレポートプラス
「笑顔は心のビタミン」青果店とチアリーダー 二足のわらじで地域を元気に
福テレアナウンサーが「これだ!」と思った話題を伝える「アナこれ!」
今回は大久保さんが、"笑顔"で周りを元気にしようと活動する女性を紹介。
◇動画はYouTube 福島ニュース【福テレ】でご覧いただけます。
創業61年、福島県いわき市常磐湯本町の青果店「石河屋」
3代目の石河美奈さんは、常連客や観光客...どんな人にも友達のように接する。
石河さんの接客について訪れた人は「元気良くて、なんかついつい買っちゃいます」「アグレッシブ!本当に街のこと考えているしね。こうしたいという思いとか情熱があって」と話す。
そのあふれる情熱で石河さんが始めたのが、ドリンクスタンド。傷がついて販売できない果物をジュースやスムージーにして提供。フードロスの課題解決にも取り組んでいる。
石河美奈さん:「フルーツの消費を上げることで、農家の皆さんを応援することに繋がるし、笑顔にすることが出来る。そしてまず皆さんがフルーツでハッピーになれる健康に役立ったり」
石河さんがよく口にするのが「笑顔」や「幸せ」という言葉。その思いはドリンクスタンドの店名「チアフルカフェ」にも刻まれていた。
石河さんは、東北地方でチアリーダーの育成を行っている。東日本大震災の直後には、避難所でダンス教室を開催。教え子たちも自主的に各地でボランティアを行い、被災者を笑顔にしてきた。
石河美奈さん:「避難所とか仮設住宅でのボランティアを続けていたときに、自分の中の人生のターニングポイントになって。それまで自分がやってきたことや教えてきたことが、すべていかされた」
この日はチアのレッスン、指導にも熱が入る。華やかに見えるチアリーダーだが、石河さんが育てたいのは「真のチアリーダー」だ。
石河美奈さん:「自分の中で制限をかけて、本当に出来ることをしないそれに対して先生は怒ります。ただそれだけです」
本気で向き合えば、人は心の底から笑顔になったり元気になったりしてくれる。
その信条は、子どもたちにも受け継がれている。レッスンを受けた子どもは「ダンスの面でももちろん、小さい子たちや地域の方に笑顔になって貰えるような、自分が笑顔になって人を応援できるようなチアリーダーになりたいと思う」と話した。
青果店の経営とチアの育成。
どちらも「地域を元気」にするという、大きな目標に向かっている。
石河美奈さん:「地域が抱える問題を、私たちチアリーダーのOGが現役のメンバーに伝えながら、チアっていうものでどれだけ地域を元気にしていくかというプロジェクトも動き出したので、まずはそれを成功させていきたいと思います」