テレビ番組テレポートプラス
技術や免許がなくてもドリフト体験!
福テレアナウンサーが「これだ!」と思った話題を伝える「アナこれ!」
今回は松山さんが、これを目当てに海外からも多くの人が訪れているという迫力満点のスポーツを二本松市で体験してきた。
◇動画はYouTube 福島ニュース【福テレ】でご覧いただけます。
聖地で体験
福島県二本松市にある「エビスサーキット」 後輪を滑らせながらカーブを走り抜ける「ドリフト走行」は、モータースポーツの一つ。エビスサーキットはSNSをきっかけに海外からも注目され、他のサーキットより多い7つのコースでドリフトを楽しめることから人気が定着。「ドリフトの聖地」と呼ばれている。
この"聖地"で楽しめるのは、プロや愛好者だけではない。スタンバイしている車の屋根の上には行灯。そして車体には「TAXI」の文字...運転できなくてもドリフトを体験できるという。
ドリフトできるタクシーのハンドルを握るのは、ドリフト歴25年プロのレーシングドライバー・末永直登さん。レースカー同様、シートにヘルメットをかぶって乗り込む。入門編のコースは全長・約800メートル。コースには起伏もあって、安達太良山など福島の自然も楽しめる。最初は怖がっていても、プロの運転テクニックで高揚感を感じ楽しんでいる人が多いという。
復活を支えた海外からの支援
「ドリフトの聖地」のエビスサーキットでは、新型コロナの感染が落ち着いてきたこともあり、2023年3月頃から利用客が戻り始めたという。一日の利用客の平均は約100人、大半は外国人客でドリフトタクシーも予約が埋まる日が出るなど好調だそう。
ただ、ここまでの道のりは平坦ではなかった。2021年2月13日、福島県で最大震度6強を観測した福島県沖地震。東日本大震災の時を上回る大規模な土砂崩れが発生し、コースや建物が土砂にのみ込まれた。
熊久保信重社長は「正直なところ、このまま復旧をしないでこのコースは閉鎖したほうがいいのではないかというくらいの状況。諦めモードというか復旧は無理だなという」と当時の心境を語る。
被害総額は2億円以上。アメリカのファンが、復旧を支援しようと寄附を募るサイトを開設し、世界各国の約1000人から10万ドルが集められた。そして被災から1年半、2022年秋に復活を果たした。
ドリフトを観光コンテンツに
車を自由自在に操ってコースを駆け抜けるドリフト走行。そして、技術や車が無くてもプロの走りが体験出来るドリフトタクシー。
熊久保重信社長は「車の思い描いているかっこよさっていうものが、目の前で表現できる。ドリフトという一つのコンテンツだが、趣味として楽しんで頂けるサーキットとして提供していきたいと思っている」と語る。
ドリフトタクシーはインターネットでの予約が必要で、乗車できるのは身長130センチ以上の人に限られる。詳しくはエビスサーキットまで。