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《台風5号》福島県内でも万が一に備え警戒 遊泳禁止や避難所開設 13日も大気の状態不安定に

史上2例目となる岩手県に上陸した台風5号。接近に伴い、万が一に備えるために、福島県内でも早めの避難が呼びかけられた。8月は「台風の季節」とも呼ばれていて、引き続き注意が必要になりそうだ。

<岩手県大船渡市付近に上陸>
白波が打ち寄せた福島県南相馬市の北泉海水浴場では、台風5号の接近に伴い10日から遊泳禁止の措置が取られていた。
台風5号が岩手県大船渡市付近に上陸した午前8時半ごろには、福島県新地町でも強い雨が打ちつけていた。

<各地で避難所開設>
いわき市は、11日に市内全域を対象に「高齢者等避難」を出し避難所を開設して、万が一に備えた。避難した人は「大きな被害が出ないのを祈るしかないと思っている。こういう自然災害はわからないってというのもあるので、いつ大きな被害が出るかもしれないっていう感じもあるし」と不安を口にした。
実際に、12日午後2時までの24時間に降った雨の量は、北塩原村桧原で13.5ミリ、南相馬市原町で11.0ミリ、相馬市で10.5ミリで、幸いにも予想を下回るなか、いわき市は12日午前7時に避難情報を解除。最大で7つの市町村に開設された自主避難所は、12日午後1時までにすべて閉鎖された。

<鉄道ダイヤに乱れなし>
また、心配されていた鉄道のダイヤに乱れはなかった。帰省客からは「新幹線もキャンセルとかがあったみたいで、空席があった。意外と雨が降ってなくて良かった「帰れないかもと心配していたが、まだ新幹線が動いてそうなのでホッとしている」との声が聞かれた。

東北を横断した後に熱帯低気圧に変わり、東北北部で停滞するとみられる台風5号。大気の状態が不安定になるおそれがあり、13日も一時的な強い雨に注意が必要だ。
また、日本の南の海上には熱帯低気圧があり、13日までに台風になるとみられている。16日にも関東に接近し、その後に福島県にも近付くおそれがある。今後の情報に注意してほしい。