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県関連議員の票の行方は? 立憲民主党・新代表に野田佳彦元首相 福島県の未来のため党内連携強化の声

野党第一党の新たな顔が決定した。立憲民主党の代表選が行われ、野田元首相が新代表に決まった。

<決選投票を制した野田元首相>
9月23日午後から行われた立憲民主党の臨時党大会。野田元首相、枝野前代表、泉代表、吉田衆院議員の4人で代表選が争われた。
国会議員や党員など合計740ポイントで争われた1回目の投票だが、いずれの候補者も過半数の獲得にいたらず、野田元首相、枝野前代表による決選投票にもつれ込む。決選投票は、国会議員票の比率が1回目よりも重くなる配分で実施される。
その結果、野田元首相が約56%にあたる232ポイントを獲得して新代表に選出された。

<福島県民の声>
福島県内からは「新しい顔」のもとではじまる体制への期待のほか、厳しい声も聞かれた。
●「震災当時の政権であったことを踏まえて、大きな反省は十二分にされていると思うので、自民党に負けないぐらいの大きな活躍を期待している」
●「個人的には期待していない。一度、民主党に政権を渡した時に、かなり期待を裏切る結果だった。まだまだ復興は道半ば、その辺を踏まえたうえで対応していただきたい」
●「政権交代するパフォーマンスじゃなくて、僕らの未来、生活、これから先を守る社会を約束して欲しい」

<新代表の意気込み>
代表選を制した野田新代表は、さっそく政権交代への意気込みを語った。
「私は本気で政権を取りに行く覚悟であります。総選挙は間違いなく早い段階で実施されますでしょうから、戦いの準備をきょうから始めたいと思います」
政権交代へのはずみとなるのか。衆議院の解散・総選挙をひとつの争点とする自民党の総裁選は、9月27日に投開票が行われる。

<福島県関連の国会議員が投じた票の行方>
決選投票で野田新代表を支持したのは玄葉衆院議員。金子衆院議員は枝野前代表を支持。馬場衆院議員は投票先を明らかにしていない。福島県連の代表を務める小熊衆院議員は回答しなかった。
それぞれの投票をした議員からは「これからの福島」のために党内の連携を強化すべきとの声が聞かれた。
玄葉光一郎議員:「原子力に依存しないように、再エネの可能性を追求するというのが大方針ですから、社会や経済を回せるような取り組みも含めてやってくれると思います」
馬場雄基議員:「一つの節目を迎えたということでもありますので、しっかりと新しい代表と連携をとらせていただきながら、改めてしっかりと頑張っていきたい」
金子恵美議員:「復興の課題がある福島県にはしっかりとこれからも寄り添って、私たちの真の復興財政を目指していけるように、これからもやっていければと思います」

<福島県の課題は山積>
野田新代表は「結果が出ればノーサイド。皆の力と心を合わせて打倒自民党に向かっていきたい」としている。
震災からの復興、原発の廃炉、産業の再生と、福島県の課題は山積している。自民党の総裁選も9月27日に予定されているので、私たちもこの大きな動きを注目する必要がありそうだ。
総選挙に向けては「野党共闘」のあり方も課題のひとつ。玄葉議員は「野党との連携は国民民主党が中心だが、その他の政党と対話できるような環境はあって良いと思う」と野党連携に意欲的な姿勢を示した。