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回復傾向にある福島県の観光の追い風に? ふくしまDC 前回のキャンペーンに手応え 観光地の期待

2026年4月に大型の観光キャンペーン「ふくしまデスティネーションキャンペーン」が行われることが決定した。2015年に行われたキャンペーンで関東圏からの宿泊客が増えたという温泉施設は、コロナ禍からの更なる回復に期待を寄せる。

<前回は様々な企画・商品が登場>
2015年のキャンペーンでは、スイーツが味わえる観光列車「フルーティアふくしま」の運行や、パンフレットの作成など県内の観光ルートを整備し商品化。そして、エリア内の列車の乗り降りが自由にできるJR切符の割引も行われた。さらに、郡山駅では新幹線の発車メロディーがGRe4NBOYZの「キセキ」になったのもキャンペーンの一環だった。
今回はどんな企画が待っているのか。福島県内の観光地は、このキャンペーンを新たな宿泊客の獲得につなげようと期待している。

<コロナでの落ち込み 回復傾向に>
福島県石川町の母畑温泉「八幡屋」は、新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ宿泊客は現在回復傾向にあるが、支配人の酒井稔雄さんは「現在はコロナ禍前の半分ぐらいの人数で、個別で動く団体の方が多いと感じている」と話し、感染拡大前と比べると、まだ8割程にとどまっているという。

<前回のキャンペーンに手応え>
そのなかで期待を寄せるのが、2026年に予定されているデスティネーションキャンペーンだ。前回の2015年は、関東圏からの宿泊客が新規で2割ほど増える効果があったという。
支配人の酒井さんは「水郡線の利用が多くないという状況の中で、デスティネーションキャンペーンの利用で、水郡線の利用が多くあったと記憶している。町の観光との相乗効果があったと思う」と話す。

<魅力を知ってもらえる機会に>
そのため、次回のキャンペーンでも新たな個人客や団体客に、母畑温泉の魅力が伝わるきっかけになればと考えている。
「個人客から団体へつながったり、逆に団体で来て個人でまた来ていただけたりとか、その動きもありますので、キャンペーンで色んな地域の方々に認知していただくという事は、様々な場面でプラスになってくる」と酒井さんは話した。

<コロナ禍前を超える観光客数を>
キャンペーンでは、コロナ禍前を超える観光客数を目指している。
また、デスティネーションキャンペーンは3年間の観光キャンペーン。2025年4月から6月までプレDCがスタートする。