福島テレビと福島民報社が10月4日と5日に行った福島県民世論調査。政治とカネの問題について、８割以上が「解決していない」と回答した。この問題、衆院選での県内の構図にも影響を及ぼすことになりそうだ。

石破首相：「比例名簿への搭載はしないこととし、候補者が選挙区において説明責任を果たし、退路を断って有権者の審判に当落をゆだねることとする」

石破総理は6日、派閥の裏金問題で報告書への不記載があった議員について、比例代表との重複立候補を認めず、一部について「非公認」とする考えを示した。

＜自民党福島県連が公認申請も3人が該当＞
自民党福島県連は7日、福島１区から４区までの小選挙区と比例単独で出馬する５人の議員について党本部に公認申請を実施。
しかし、石破総理が表明したルールに従うと、「党の役職停止６か月」の処分を受けた３区の菅家一郎議員は重複立候補が認められない方針だ。

不記載額が５００万円未満だったとして処分対象から外れ「幹事長注意」となった１区の亀岡偉民議員と比例代表の上杉謙太郎議員。
亀岡議員は「２回連続で比例復活した議員は次の重複立候補を認めない」という原則が適用され、小選挙区のみとなる見通し。
比例単独での立候補を予定している上杉謙太郎議員の扱いはまだ決まっていない。

＜衆院選・福島選挙区戦いの構図＞
石破総理は10月9日に衆議院を解散する方針を示している。福島県としては新しい区割りになって初めての選挙、改めて選挙戦の構図を整理する。

【１区】自民党・亀岡偉民さん、立憲民主党・金子恵美さん、現職同士の一騎打ちの予定。
【２区】立憲民主党の現職・玄葉光一郎さんに対し、自民党の新人・根本拓さんのほか、共産党の丸本由美子さん、諸派の高橋翔さんが立候補を表明している。
【３区】自民党の菅家一郎さんと立憲民主党の小熊慎司さんの現職２人と、共産党の新人・唐橋則男さんの戦いとなる。
【４区】自民党の坂本竜太郎さん、立憲民主党の齋藤裕喜さん、共産党の熊谷智さんの同世代３人の新人が争う構図だ。