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燃料デブリ試験的取り出し 地元自治体が進展を評価 一方でミスや不具合の 原因究明求める声も 福島県

国や東京電力、浜通りの市町村などが参加して行われた会議「廃炉・汚染水・処理水対策福島評議会」では、11月7日に完了した燃料デブリの試験的取り出しをめぐり、いわき市の内田広之市長が「先日、試験的取り出しが完了したということにつきまして、廃炉を着実に進めるうえで大きな一歩であると思っております」と話すなど、廃炉への進展について評価する声が聞かれた。

一方、福島県の鈴木正晃副知事が「二度に渡り作業中断をし、県民の皆さんからも廃炉に対する不安の声が寄せられている状況」と話すように、準備のミスやカメラの不具合で試験的取り出し作業が中断したことについての指摘もあった。
東京電力は「原因を突き詰めて、場合によっては手順の見直しも考えて今後に活かしていきたい」などとした。

試験的に取り出された0.7グラムの燃料デブリは、今後、茨城県の研究施設に運ばれ分析が行われる計画だ。
2051年の廃炉完了まであと27年、作業の進展が求められる。