福島第一原発・立地地域の住民は「早く取り出して」「着実に進んで」 廃炉への一歩 燃料デブリ敷地外へ
燃料デブリは強い放射線の発信源で、これがあることで廃炉作業や住民帰還の妨げになっているともいえる。また、デブリに触れた地下水などが、汚染水・処理水の発生にもつながっている。
廃炉の最難関ともいわれる燃料デブリに関する作業の進展を、住民はどう見たのか?
福島第一原発が立地する福島県双葉町の町民からは、廃炉作業への厳しい視線が注がれている。
「安全に取り出すというは当たり前の話しであって、無駄なお金を出来るだけ使わないで、出来るだけ早く取り出すというのが今の東京電力に求められていることだと思うんですけど」
一方、この進展を評価する声も。
「廃炉に向かっての一歩前進だと思うんですよ。ただ、今まで小さいトラブルが2~3回ありましたけど、二度と同じ失敗を繰り返さないためにも一旦、立ち止まって、着実に進んで欲しいなというのが我々住民の希望ですね」
「不可能に近い作業をやっているわけだから、やはり第一歩だと思います。日本のためばっかりじゃなくて世界各国、原発立地している国にデータ的な部分をきちっと残すべきだと思います」
わずかなデブリから今後への期待が引き出せるのか。
復興に向かう地元だけでなく世界からもその行方が注目されている。