いわき信用組合が長年にわたり不適切融資 職員の横領事件も隠蔽 関与した理事会長は既に引責辞任【福島】
福島県いわき市のいわき信用組合で、不適切な融資や職員による横領事件が長年隠蔽されていたことが発覚し、理事会長が引責辞任していたことが分かった。
いわき信用組合・本多洋八理事長:「本当に皆様申し訳ございません」
約15秒間、頭を下げたいわき信用組合の本多理事長。
いわき信用組合では、大口融資先だった市内の企業の資金繰りを支援するため、個人名義に融資を行う「迂回融資」を2008年7月頃から続けていた。
不適切な融資は10億円を超えるとみられているが、具体的な金額については、15日の会見で明らかにされなかった。
さらに、2014年7月に当時の職員が所属していた支店から4500万円を横領する事件が起きていたが、旧経営陣が隠ぺいを行っていた。
これらの不祥事の隠ぺいを行ってきた江尻次郎理事会長は、11月1日付で引責辞任していて、いわき信用組合は15日第三者委員会を設置。
今後5ヵ月ほどをかけて、不祥事の詳しい事実関係や長年にわたり不祥事が隠ぺいされてきた原因など調べることにしている。