地元の新名物・トラフグが給食に 旨味たっぷり ふぐ飯に「美味しい」 ご当地給食楽しむ<福島・相馬市>
学校給食はその地域ごとの特色が魅力だが、福島県相馬市では思わず「うらやましい!」と言いたくなる献立が登場した。
「手を合わせてください、美味しい給食いただきます」「いただきます」
相馬市の桜丘小学校で始まったお待ちかねの給食の時間。ただし、11月25日は少し特別だ。
福島テレビ・丹治響貴記者:「きょうの献立には、県産の食材がふんだんに使われています。あおさの味噌汁にヒレカツ、そしてふぐ飯です」
メインはなんと地元産トラフグをふんだんにつかった「ふぐ飯」!相馬沖では、ここ数年、海水温の上昇などによりトラフグの水揚げが増加中。35センチ以上のものを「福とら」と名付け、新たな地域の目玉としてブランド化を進めている。
地元の漁師、石橋正裕さんを講師に迎え、事前に「福とら」をしっかりと学習して給食に臨んだ子どもたち。皮と骨からとった出汁を混ぜ込んだうまみたっぷり、「ふぐ飯」の感想は?
「そんな高級魚食べたことないの給食で食べれてうれしい」「思ったより味濃くて美味しかったです。意外と獲れないかと思ったら(相馬市で)いっぱいふぐが取れててびっくりした」と好評だ。
相馬双葉漁業協同組合・ふぐ延縄操業委員会の石橋正裕さんは「今後福とらに限らず、県内で揚がる魚っていうのが多くあるので、もっともっと他の美味しい魚も食べて頂くことで、県内の漁食復旧につながればなと思います」と話した。
子どもたちの「おいしい!」こそが、漁業の未来そのもの。今シーズンも30トンほどのトラフグの水揚げを見込んでいるということだ。
他にも福島県のご当地食材といえば「コイ」。郡山市では、あげかまぼこなどにして提供されている。さらに、全国各地で様々なご当地給食が楽しまれている。
北海道・羅臼町ではいくら丼!石川県ではカニ1杯!他にも長野県の「キムタクごはん!」その名の通りキムチとたくわんを使ったご飯で、子ども達にも人気なんだそう。
給食で子どもの頃からご当地食材やグルメに触れる機会があるのは良いこと。子どもたちには、ぜひ地元愛を育むきっかけにして欲しい。