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巳年は「変化・成長」 過去には...デパート倒産、復興願う祭り 2000年代の巳年を振り返る【福島発】

ヘビは脱皮して成長することから、巳年は「変化」や「成長」の年と言われている。2000年代に入り「巳年」は今回3度目。過去2回は福島県ではどのような年だったのか?

■2001年■
《5月》いわき市の経済をけん引してきたデパート「大黒屋」が倒産。福島地方裁判所に自己破産の申し立てを行い破産宣告を受ける。長引く不況や大型店の出店ラッシュで顧客離れが進んだことなどから、業績が悪化。負債総額は87億円に上り、約300人の従業員が解雇された。

《7月》うつくしま未来博が須賀川市で開幕。うつくしま未来博は日本で初めて森の中で行われた博覧会。緑に包まれた会場には自然との共生をテーマにした29のパビリオン。86日間にわたって開催され、165万人あまりが来場した。

■2013年■
《6月》東日本大震災からの復興を願う「東北六魂祭」が福島市で開幕。青空にはブルーインパルスが描いた東北6県の絆を意味する6つの輪。
東北六県を代表する祭りが競演し、2日間で25万人が訪れ福島の復興を後押しした。

《12月》環境大臣が中間貯蔵施設の設置を正式に要請。その後、中間貯蔵施設が大熊町と双葉町にまたがるエリアに整備され、2年後の2015年3月に除染で出た土などの受け入れを開始。2045年3月までの「福島県外での最終処分」が法律で定められていて、国は2024年度中に最終処分の基準を策定する方針。